▽ハマス、新たに人質1人の遺体を引き渡し 攻撃続き停戦ぜい弱<ロイター日本語版>2025年12月3日午前 5:36 GMT+9

[カイロ/エルサレム 2日 ロイター] – イスラム組織ハマスは2日、パレスチナ自治区ガザの停戦合意に基づき、イスラエルに新たに人質1人の遺体を引き渡した。イスラエルとハマスを仲介する赤十字国際委員会(ICRC)が明らかにした。
イスラエル首相府も遺体の引き渡しを確認。法医学的検査で身元が確定されれば、ガザ地区に残された人質の遺体はあと1人になる。
10月の停戦合意に基づき人質の遺体の返還が続く中でも、ガザ地区での攻撃は継続。この日はイスラエル軍による空爆で、ガザ地区南部のハンユニスでパレスチナ人男性1人が死亡した。ガザ地区の保健当局は死亡したのはフリージャーナリストとしているが、イスラエル軍当局者はロイターに対し、この人物は2023年10月のハマスによる奇襲攻撃に関与していたと述べた。ロイターはこの説明を独自に確認できていない。
このほか、ガザ地区北部のガザ市では郊外の住宅がイスラエル軍の戦車による攻撃を受け、2人が死亡し、15人が負傷した。この件についてイスラエル軍からコメントは得られていない。
▽イスラエル首相「シリアと合意可能」、緩衝地帯設置に期待<ロイター日本語版>2025年12月3日午前 1:10 GMT+9
Steven Scheer, Maayan Lubell, Jana Choukeir

[2日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相は2日、シリアが非武装の緩衝地帯を設けることに期待を示した上で、同国との合意は可能との考えを示した。
米国はイスラエルとシリアに対し不可侵協定を結ぶよう呼びかけており、トランプ米大統領は前日、イスラエルがシリアと強固で真摯な対話を維持することが極めて重要だと発言。
ネタニヤフ氏はこの日、シリアが首都ダマスカスからヘルモン山周辺などを含む地域にかけて「非武装の緩衝地帯」を設けることを求めているとし、「善意と原則への理解があれば、シリアと合意に達することは可能だ」と述べた。
