
[ワシントン 3日 ロイター] – トランプ米政権は3日、バイデン前政権が昨年最終決定した燃費規制を大幅に緩和することを提案した。メーカーのガソリン車販売を支援する新たな取り組みとなる。
トランプ氏は今回の動きについて、国民に電気自動車(EV)を買わせようとしたバイデン政権の取り組みを転換するものだとし、「人々はガソリン車を求めている」と述べた。
運輸省道路交通安全局(NHTSA)は2022年─31年モデルの燃費要件を大幅に緩和し、31年までに達成を求めていた1ガロン当たり50.4マイル(1リットル当たり21.4キロ)の平均燃費を34.5マイルとすることを提案した。
22年の燃費基準を緩和した上で、その後31年まで毎年0.25─0.5%引き上げることを提案している。
NHTSAは28年にメーカー間のクレジット取引を廃止する案など、規制に抜本的な変更も加える。
クレジット取引廃止はテスラ(TSLA.O), opens new tabやリビアン(RIVN.O), opens new tabなどEVメーカーに痛手となる可能性がある。
ホワイトハウスでの発表に同席したフォード・モーター(F.N), opens new tabのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は、手頃な価格の自動車への投資を拡大すると表明。「常識と手頃な価格の勝利だ」とし、「人々は選択できるようになるべきだ」と述べた。
