▽イスラエル内閣、26年度予算案承認 国防費は紛争前上回る<ロイター日本語版>2025年12月5日午後 9:47 GMT+9

[エルサレム 5日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ内閣は国防予算が1120億シェケル(346億3000万ドル)の国防費を含む2026年度予算案を承認した。首相府が5日、発表した。予算案は議会に提出される。
26年度予算は、26年3月末までに議会が承認する必要がある。承認できなければ解散総選挙となる。
カッツ国防相とスモトリッチ財務相が国防費の枠組みで合意。予算は、以前の草案での900億シェケルから増加した。
国防相の事務局によると、カッツ氏は、「イスラエル国家の安全をあらゆる面で確保するため、国防軍を強化し、戦闘員のニーズに完全に対応し、予備役の負担を軽減するため、断固行動し続ける」と述べた。
24年は、イスラム組織ハマスやレバノンのヒズボラとの戦闘に310億ドル投じた。今年、パレスチナ自治区ガザ紛争を巡り停戦合意の第1段階が発効したにもかかわらず、26年度の国防費が増額された。
財務相の事務局によると、26年度の国防予算は、戦争前夜の23年を470億シェケル上回る。スモトリッチ氏は「今年は、軍の強化に莫大な予算を割り当てているが、同時に国家を成長路線に戻し、市民の負担を軽減するための予算でもある」と述べたとしている。
