- 実現なら政権に輸出規制緩和を働きかけてきたエヌビディアの勝利に
- 発表は早ければ8日に行われる見込みと関係者

トランプ米政権は、エヌビディアによる人工知能(AI)半導体「H200」の中国向け販売を容認する構えだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。実現すれば、半導体輸出規制の緩和を求めてトランプ政権に働きかけてきたエヌビディアの勝利となる。
トランプ大統領と側近らはここ数週間、H200の対中輸出を許可するかどうかを協議していた。エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は先週、ワシントンでトランプ氏と非公開で会談し、輸出規制について話し合ったが、同社とホワイトハウスはいずれも詳細を明らかにしていない。
関係者の1人はH200の輸出容認について、エヌビディアが当初求めていた最先端AI半導体「ブラックウェル」の中国顧客向け輸出より穏当な妥協策とみられると語った。一部関係者によると、発表は早ければ8日中に行われる見込みだ。
ホワイトハウスと商務省の報道官にコメントを求めたがすぐに返答はなかった。エヌビディアはコメントを控えた。ニュースサイトのセマフォーが先に、商務省が輸出承認の準備を進めていると報じていた。

原題:Nvidia Set to Win US Approval to Export H200 AI Chips to China(抜粋)
