▽小泉防衛相、フィリピン国防相とテレビ会談…レーダー照射問題や中露爆撃機の東京方面への飛行など懸念共有<読売新聞オンライン>2025/12/18 19:45

 小泉防衛相は18日、フィリピンのギルベルト・テオドロ国防相とテレビ会議形式で約35分間会談した。小泉氏は、中国軍機による航空自衛隊機へのレーダー照射問題や中国とロシア両軍の爆撃機が東京方面に共同飛行した事案を説明し、強い懸念を共有した。

記者会見に臨む小泉防衛相(12日午前、国会内で)

 両氏は、東・南シナ海での力による一方的な現状変更の試みに強く反対することも改めて確認した。自衛隊とフィリピン軍の共同訓練をしやすくする「円滑化協定(RAA)」を含む運用面での連携強化のほか、防衛装備品や技術協力を推進していくことでも一致した。

記者会見に臨む小泉防衛相(12日午前、国会内で)

▽「中国の経済的、軍事的、外交的威圧を非難する」 米上院超党派議員が日本支持決議を提出<産経ニュース>2025/12/19 08:39

取材に応じるクーンズ米上院議員=12月16日、ワシントン(ゲッティ=共同)
取材に応じるクーンズ米上院議員=12月16日、ワシントン(ゲッティ=共同)

【ワシントン=坂本一之】米上院の与野党議員は17日、台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁に反発する中国の日本に対する威圧行為を非難する決議案を提出した。「中国による経済的、軍事的、外交的威圧を非難する」とし、日本への支持を表明した。

決議案は上院外交委員会の東アジア・太平洋小委員会のリケッツ委員長(共和党)とクーンズ筆頭委員(民主党)らが提出。第1次トランプ政権で駐日米大使を務めたハガティ氏(共和党)や、外交委筆頭委員のシャヒーン氏(民主党)も共同提案者となった。

決議案では高市氏の答弁を詳細に引用。台湾有事に米軍が関与した場合を想定した質問に答えたものであり、米国との集団的自衛権行使が可能になる「存立危機事態」に関する発言だとして支持した。

中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事が高市氏の答弁に反発してX(旧ツイッター)に「汚い首は斬ってやるしかない」と投稿したことや、中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射、中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけたことなどに触れ、中国の威圧行為を「一方的」と批判。「日本の緊張緩和に向けた取り組みを称賛する」としている。

日本について「自由で開かれたインド太平洋の維持における重要な同盟国」だと指摘。米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条への「米国の揺るぎないコミットメント」を示し、同5条が尖閣諸島(沖縄県石垣市)に適用されることを確認した。日本の防衛費増額についても支持を表明した。