
[ワシントン 18日 ロイター] – 米議会民主党は18日、性的虐待罪で起訴された後に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン氏の遺品から新たに数十枚の写真を公開した。
最新の一連の画像には、12歳の少女への男の執着を描いた小説「ロリータ」の文章が女性の胸、足、首、背中など体中に黒いインクで書き込まれたクローズアップ写真や、ロシア、モロッコ、イタリア、チェコ共和国、南アフリカ、ウクライナ、リトアニア出身の女性の一部黒塗りされた身分証明書のほか、「j」という人物に1人当たり1000ドルで少女を送るという深夜のテキストメッセージのやり取りが含まれている。
今回公開された写真は、エプスタイン氏の遺産管理団体が下院監視委員会に公開した約9万5000枚のうちの68枚。
同委員会は先週、19枚を公開。その中にはトランプ大統領が写っているものも含まれていた。
最新の写真にはマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏や、教授で政治活動家のノーム・チョムスキー氏、トランプ氏の元側近スティーブ・バノン氏らも写っている。
これら3氏の代理人はコメント要請にすぐに応じなかった。
同委員会の民主党は18日の公開画像は「写真の代表的なサンプルに対する透明性を国民に提供するため」、また「エプスタインのネットワークと極めて不穏な活動についての洞察を提供するため」に選ばれたと述べた。
委員会の民主党トップ、ロバート・ガルシア下院議員は「米国民に透明性を提供するため、エプスタインの遺品からの写真や文書を公開し続ける」と表明。「エプスタイン文書開示法の期限が近づくにつれ、これらの新しい画像は司法省が一体何を所有しているのかについて、さらなる疑問を提起している」と述べた。
米司法省はエプスタイン氏に対する捜査に関する文書を19日までに公開することが法律で義務付けられている。
