▽マクロン氏「プーチン氏と対話必要」、用意あるとロ大統領府<ロイター日本語版>2025年12月22日午前 6:44 GMT+9

[21日 ロイター] – ロシア大統領府のペスコフ報道官は21日、フランスのマクロン大統領がロシアのプーチン大統領との対話の必要性に言及したことを受け、双方に政治的意思があれば、プーチン氏はマクロン氏と協議する用意があると述べた。ロシアの通信社RIAが伝えた。
それによると、ペスコフ氏は「互いに政治的意思があるなら肯定的にしか捉えられない」と述べた
マクロン氏は19日の欧州連合(EU)首脳会議後、米国によるウクライナ和平仲介の取り組みが失敗した場合、欧州はプーチン氏との直接交渉を再開する必要があると言及。
「(安全の)保証を伴う強固で永続的な和平が成立するか、そうでなければ今後数週間内にも欧州がロシアと完全に透明な形で協議を再開する方法を見いだす必要がある」と記者団に述べた。
また、トランプ米政権がロシア政府と直接のパイプを持っているなら、EUも持たなければならないと指摘。
ロシアとの協議再開のための適切な枠組みを見いだすことにEUは関心があるとし、さもなければEU首脳は加盟国間や「ロシア側と単独で話す交渉担当者」と協議するだけになりかねないと述べた。
マクロン氏は今年7月、プーチン氏と3年ぶりに電話会談し、停戦を呼びかけたが、紛争にほとんど影響を与えなかった。
▽欧州・ウクライナの米提案修正、和平の可能性高めず=ロシア高官<ロイター日本語版>2025年12月22日午前 7:50 GMT+9
Guy Faulconbridge, Gleb Stolyarov

[モスクワ 21日 ロイター] – ロシアのウシャコフ大統領補佐官は21日、ウクライナ紛争終結に向けた米国の提案に欧州とウクライナが加えた変更について、和平の可能性を高めるものではないと述べた。ロシアの通信社が報じた。
11月に明らかになった米国作成の和平案を巡っては、欧州やウクライナ当局者の間でロシア寄りとの懸念が浮上。ウクライナと欧州は修正を求めて米国の代表と協議してきたが、現在の和平案の正確な内容は明らかにされていない。
ウシャコフ氏はモスクワで記者団に対し、まだ厳密な提案を書面で見ていないとしつつ、「欧州とウクライナが出した、あるいは出そうとしている提案が文書を改善するものではなく、長期的な和平の可能性を改善するものでもないのは間違いない」と述べた。
ロシアのドミトリエフ大統領特別代表はウィットコフ米特使とトランプ米大統領の娘婿クシュナー氏とフロリダ州マイアミで会談した。ロシアのテレビ局はドミトリエフ氏が2日目の協議を終えてホテルに戻る様子を伝えた。
ロシア人記者のテレグラムへの投稿によると、ウシャコフ氏は「(ドミトリエフ氏は)米国が欧州やウクライナから受け取ったいくつかのシグナルを持ち帰るだろう」と述べた。また、ドミトリエフ氏が22日にモスクワに戻り、プーチン大統領に結果を報告する予定だとした上で「その後、米国との接触も含めてわれわれが今後どのような立場で進めるかを決定する」と語った。
ウクライナのゼレンスキー大統領が米国、ウクライナ、ロシアによる高官会談の提案を米国から受けたと明らかにしたことについては、3者会談の提案は誰も真剣に議論しておらず、検討されていないと述べた。
▽ウクライナ協議は「生産的」、ウィットコフ米特使が評価<ロイター日本語版>2025年12月22日午前 7:45 GMT+9

[ウェストパームビーチ (米フロリダ州) 21日 ロイター] – 米政権のウィットコフ特使は21日、ウクライナ戦争終結に向けてフロリダで過去3日間に行われた米・欧州・ウクライナ当局者間の協議について、生産的だったと評価し、立場の調整に重点が置かれたと明らかにした。
ウィットコフ氏とトランプ米大統領の娘婿クシュナー氏は20日にロシアのドミトリエフ大統領特別代表と会談した後、21日にウクライナと欧州の当局者と会談。その後、ウクライナ高官のルステム・ウメロフ氏率いる同国代表団と個別に会談した。
ウィットコフ氏はソーシャルメディアへの投稿で、21日の会談は「生産的かつ建設的」だったとし、「ウクライナ、米国、欧州の間で共有される戦略的アプローチ」が焦点だったと述べた。
ロシア側との会談については触れなかった。
マイアミでの会談は、米国が作成した戦争終結に向けた20項目からなる計画に関する米、ロシア、ウクライナ間の一連の協議の最新のものだった。
ウィットコフ氏は、米・ウクライナ会談では20項目計画のさらなる進展、多国間における安全の保証の枠組み、ウクライナに対する米国による安全の保証の枠組み、ウクライナ再建に向けた経済と繁栄のさらなる発展という4つの主要なポイントに焦点が当てられたと述べた。
米・ウクライナ・欧州の当局者は先週、戦争終結に向けた協議の一環として、ウクライナに対する安全の保証について進展があったと報告したが、ロシアがこれらの条件を受け入れるかどうかは依然として不透明だ。 もっと見る
