• 文書開示後に一部を削除、被害者を保護するためとブランチ氏は説明
  • トランプ氏が写っていたとされる写真が削除され、注目が集まる
Photographer: Eric Lee/Bloomberg
Photographer: Eric Lee/Bloomberg

María Paula Mijares Torres

性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン氏に関する米司法省の開示資料を巡り、一部の画像が削除されたのは被害者を保護するためだった、とブランチ司法副長官が明らかにした。

関連記事:米司法省、エプスタイン資料を公開-政財界に波紋、著名人の写真も

  ブランチ氏はNBCの番組で「19日に公開された後、削除された写真が複数あった」と説明。その理由について「公開する資料について懸念があれば、被害者や被害者支援団体の声を必ず聞くよう、ニューヨークの判事から命じられているためだ」と述べた。

  公開後に司法省のウェブサイトから削除された資料の中には、引き出しの中に複数の写真が収められた様子を写した画像が含まれている。その中の1枚には後に大統領となるドナルド・トランプ氏が写っていたとされ、注目が集まっていた。

  トランプ氏の元個人弁護士でもあるブランチ氏は「その画像には女性たちの写真が写っている」と述べ、「その写真を公開した後になって写っている女性や、その画像を掲載したこと自体について懸念があることが分かった。そこでその写真を削除した。トランプ大統領とは一切関係ない」と語った。

  米司法省は法律で定められた期限である19日、エプスタイン氏を巡る捜査で収集した写真や通話記録など、数千ページにわたる資料を公開。故エプスタイン氏と著名な経営者や政治家との関係に関する詳細が新たに明らかになっていた。

原題:Blanche Says Pulling Trump Photo From Epstein File Was Justified(抜粋)