▽英仏日など、イスラエル非難の共同声明 新規入植地計画巡り<ロイター日本語版>2025年12月25日午前 6:20 GMT+9

英仏日など、イスラエル非難の共同声明 新規入植地計画巡り

[ ロンドン 24 日 ロイター] – 英国、カナダ、ドイツなどの国々は24日、イスラエル安全保障会議が占領下のヨルダン川西岸地域に19の新たな入植地建設を承認したことを非難する声明を発表した。国際法に違反し、不安定化を助長する恐れがあるとした。

声明にはベルギー、デンマーク、フランス、イタリア、アイスランド、アイルランド、日本、マルタ、オランダ、ノルウェー、スペインも名を連ねている。

英国が発表した共同声明は「われわれはイスラエルに対し、この決定と入植地拡大を撤回するよう求める。このような一方的な行動は国際法に違反するだけでなく、不安定化を助長するリスクがあることを認識している」と述べた。

▽ハマスが停戦違反と非難、ネタニヤフ首相 報復表明<ロイター日本語版>2025年12月25日午前 2:25 GMT+9

Tuvan GumrukcuAhmed ElimamNayera Abdallah

ハマスが停戦違反と非難、ネタニヤフ首相 報復表明

[24日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相は24日、パレスチナ自治区ガザ南部のラファでイスラエル軍の車両が爆発物による攻撃を受けたとして、イスラム組織ハマスが停戦合意に違反したと非難し、報復を表明した。

イスラエル軍によると、爆発により兵士1人が軽傷を負った。これを受けイスラエル首相府は、ハマスは停戦合意を完全に順守する必要があるとし、違反に対し対応すると表明した。

一方、ハマスは関与を否定。ハマス幹部のマフムード・メルダウィ氏はXへの投稿で、「爆発は敵が残した不発弾によるもので、仲介者に報告済みだ」と述べた。

ガザ地区では10月10日の停戦発効以降も攻撃が断続的に発生しており、双方が停戦違反を非難し合う状況が続いている。ガザ保健当局によると、停戦発効後にイスラエルによる攻撃で400人以上が死亡した。

イスラエル首相府の発表によると、同国代表団は24日にカイロで仲介諸国の当局者らと会談し、最後のイスラエル人人質である警察官ラン・グビリ氏の遺体をガザから返還する取り組みについて協議した。代表団にはイスラエル軍、国内情報機関「シンベット」および「モサド」の関係者が含まれていた。

トルコ外務省筋によると、トルコのフィダン外相は24日、アンカラでハマスの政治局幹部とガザ停戦合意の第2段階への移行を巡り協議。ハマスは停戦合意で求められた義務をすでに履行したとした上で、イスラエルによる攻撃が続いていることが合意の次の段階に移行することの妨げになっていると伝えたという。

ハマスは同日遅くの声明で、首席交渉官のハリル・アル・ハイヤ氏が率いる代表団がアンカラでトルコ外相とガザ問題について話し合ったことを確認した。

アル・ハイヤ氏は、イスラエルによる停戦違反の継続は停戦合意の次の段階への移行を妨害することが目的だと非難した。