▽ウクライナ大統領、和平巡り米特使らと協議 「新たな構想ある」<ロイター日本語版>2025年12月26日午前 6:34 GMT+9

ウクライナ大統領、和平巡り米特使らと協議 「新たな構想ある」

[キーウ 25日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ロシアによる侵攻終結に向けた方策についてトランプ米政権のウィットコフ特使およびトランプ氏の娘婿ジャレド・クシュナー氏と約1時間協議したと明らかにした。

「本当に良い会話だった。多くの詳細で良いアイデアについて話し合った。真の和平に近づくために、方式や会合、スケジュールに関し新たなアイデアがいくつかある」とテレグラムで述べた。

ウクライナの交渉責任者であるウメロフ国家安全保障・国防会議書記が同日中に米側と協議する予定だとした。

ホワイトハウスのコメントは得られていない。

ゼレンスキー氏は今週、20項目からなる和平案を提示した。

ロシアのペスコフ大統領報道官は25日、ドミトリエフ大統領特別代表が米側との会談を踏まえ持ち帰った文書を現在精査していると述べた。

▽ポーランド「挑発」警戒、領海付近にロシア機 ベラルーシから数十の飛来物<ロイター日本語版>2025年12月26日午前 7:11 GMT+9

[ワルシャワ 25日 ロイター] – ポーランド軍は25日、バルト海の領空付近でロシアの偵察機を検知し、戦闘機を緊急発進させたと発表した。夜間にベラルーシから数十個の物体が飛来したと明らかにし、挑発の可能性があると指摘した。

軍によると、25日朝、バルト海の領空との境界に近い国際空域でロシアの偵察機を同国軍の戦闘機が目視で確認し、監視しつつ領空から離れるよう誘導したという。

9月にエストニアでロシア軍機による領空侵犯が発生して以来、ロシアに近い北大西洋条約機構(NATO)加盟国は厳重な警戒態勢を敷いている。

ポーランド国家安全保障局によると、ベラルーシ側から数十の物体がポーランド領空に侵入した。これまでに発見された4個は密輸用気球の可能性が高いとした。

同局は、クリスマス休暇というタイミングでの大量の物体飛来は、バルト海でのロシア機の活動、最近リトアニアで発生した同様の事案も踏まえて、密輸作戦を装った挑発行為である可能性があると述べた。

ポーランド軍は、安全確保のためベラルーシと国境を接する北東部ポドラシェ県の上空の一部を一時的に民間機の飛行を禁止したと発表した。

▽ウクライナ、長距離ミサイルとドローンでロシア石油ガス施設攻撃<ロイター日本語版>2 025年12月26日午前 7:55 GMT+9

[キーウ(キエフ) 25日 ロイター] – ウクライナは、英国製の長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」とウクライナ製の長距離無人機(ドローン)を発射し、ロシアの石油・ガス施設数カ所を攻撃した。ウクライナ軍と治安当局が25日に発表した。

ウクライナは以前にも、ロシアの産業インフラを攻撃するためにストームシャドーを使用している。

ウクライナ軍参謀本部の発表によると、空軍はロシアのロストフ州にあるノボシャフチンスク製油所を攻撃するためにストームシャドーを使用し、目標に命中した。同製油所はウクライナで戦うロシア軍にディーゼル燃料やジェット燃料を供給していたという。

ウクライナ治安当局によると、同国製長距離ドローンはロシア南部クラスノダール地方のテムリュク港の石油製品タンクとロシア南西部のオレンブルクのガス処理工場を攻撃した。

ロシア当局によると、ドローンによる攻撃後、テムリュク港で石油製品タンク2基が炎上した。

ウクライナ軍参謀本部はまた、ロシア領アディゲ共和国にある軍用飛行場を攻撃したと発表した。