- 世界的な貴金属急騰、UBS SDICは対原資産プレミアムの上昇を警告
- クラスC株の新規申し込みを26日から100元に制限、従来500元

銀先物に投資する中国のUBS SDICシルバー・フューチャーズ・ファンドLOFは、25日に10%下げてストップ安となり、それまでの熱狂にブレーキがかかった。上昇を鎮めるために取られた一連の対応策が影響した。
世界的な貴金属需要の急増にあおられた数週間前からの上昇は、運用側によって「持続不可能」とされていた。銀のスポット価格は24日に1オンス当たり72.70ドルの過去最高値を記録。2025年の年間上昇率は、1979以来の大幅となる勢いだ。
同ファンドは今週、3日続けて10%上昇のストップ高となり、UBS SDICファンド・マネジメントは24日夜に規則変更に動いた。短期投資家に好まれるクラスC株の新規申し込みは、今月26日以降は100元(約2200円)に制限される。それまでは500元だった。

UBS SDICはまた、以前に発した複数の警告を繰り返した。上海先物取引所の銀先物契約という原資産の価値に対して、高いプレミアム(上乗せ価格)が付いているため、銀先物価格が反転した場合に急激な損失が生じる危険性をはらんでいるとした。
貴金属は世界的に投資家の注目を集めており、銀はその渦中にある。10月には驚異的なスポット価格上昇を受けて、大規模なショートスクイーズ(踏み上げ)が引き起こされ、買いの勢いはさらに増した。金とプラチナ、パラジウムも急騰しており、貴金属に関連した他の中国系ファンドも大幅上昇から、投資家に注意を促している。
銀ファンドは今年に入り、220%近く上昇しており、上海銀先物の128%を大きく上回る伸びとなっている。24日の時点で原資産に対するプレミアムは62%に近く、月初の7%から大きく拡大していた。
UBS SDICはコメントを控えた。
原題:China Silver Fund Plunges After String of Moves to Quell Frenzy(抜粋)
