- ティリス上院議員のFRB人事承認拒否を支持-マカウスキ議員
- 財務長官、捜査で市場に悪影響もとトランプ氏に忠告-アクシオス

トランプ米大統領は、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長に対する刑事捜査を巡り、有力共和党議員の異例の反発に直面した。
上院銀行委員会メンバーのティリス議員(共和党)は11日夜の声明で、「この法的問題が完全に解決するまで、次期FRB議長のポストを含め、FRBのいかなる候補者の承認にも反対する」と述べた。

この動きは、FRBを意のままにしようとするトランプ氏の計画の障害となり得る。銀行委員会は共和党13人、民主党11人と拮抗(きっこう)しており、ティリス氏が反対すればFRB人事は膠着(こうちゃく)する可能性が高い。上院ルールでは、委員会の承認を経ずにFRB人事案を本会議に進めるには60票が必要だが、民主党議員が同案を支持する可能性は極めて低い。
ニュースサイトのアクシオスは12日、ベッセント財務長官が11日遅く、トランプ大統領に対し、この捜査は混乱を招き金融市場に悪影響を及ぼしかねないと忠告したと報じた。
ホワイトハウスのレビット報道官は記者団に対し、ティリス氏のコメントについてトランプ氏と話していないとした上で、トランプ氏は司法省に捜査を指示しておらず、FRBの独立性を信じていると説明した。
共和党のマカウスキ上院議員は12日の声明で、FRB人事の承認に反対票を投じるとしたティリス議員の判断を支持すると表明した。マカウスキ氏は銀行委に属していない。同氏はパウエル氏への刑事捜査を「威圧を図ったものにほかならない」と非難し、捜査が続くなら議会は司法省の調査に乗り出すべきだと述べた。
銀行委メンバーのクレーマー上院議員は、より抑制的な反応を示した。12日の声明で、パウエル氏が「犯罪者だとは思わない」とし、「この刑事捜査が速やかに終結することを願っている」と述べた。
トランプ氏はFRBに対し、速やかに大幅な利下げを実施するよう圧力を加えてきた。トランプ政権はこれまで、バイデン前大統領が指名したリサ・クック氏の解任を図っており、現在はパウエル氏が標的となっている。
過去FRB議長を務めたジャネット・イエレン、ベン・バーナンキ、アラン・グリーンスパンの3氏と、元財務長官のティモシー・ガイトナー、ジェイコブ・ルー、ヘンリー・ポールソン、ロバート・ルービンの4氏も司法省によるパウエル議長捜査を非難する声明を発表し、中央銀行の独立性を損なうと警告した。
声明は捜査について、「これは、制度が脆弱(ぜいじゃく)な新興国で金融政策が決定されるやり方であり、インフレや経済全体の機能に極めて深刻な悪影響をもたらす」と指摘。「法の支配が経済的成功の基盤であり、最大の強みである米国では許されない」とした。
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原題:Powell Probe Stirs GOP Concern, Threat to Stop Trump Nominee (3)、Murkowski Backs Tillis Block on Fed Nominees in Committee(抜粋)
