▽次期FRB議長レース、ハセット氏指名にトランプ大統領が難色示す
- 「君には今の場所にいてほしい」、ハセット氏に直接大統領語る
- ドルは一時上昇に転じる、株は下げた後に値を戻す

トランプ米大統領は16日、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長を次期連邦準備制度理事会(FRB)議長に指名することに難色を示した。ハセット氏はパウエル議長に代わる次期議長の最有力候補とみなされていた。
トランプ大統領はホワイトハウスで開かれたイベントで、ハセット氏に対し「正直に言うと、君には今の場所にいてほしい」と語った。「FRBの連中は、特に現在の議長はあまり多くを語らない。ハセット氏が異動するのは、私にとって重大な懸念だ」と述べた。
この発言を受けて、外国為替市場ではドルが下げ渋り、一時は上昇に転じる場面もみられた。株式市場は一時下げた後に、値を戻した。
FRB議長人事は上院の承認が必要となる。上院銀行委員会メンバーのティリス議員(共和党)は、司法省のFRB捜査が決着するまで大統領が指名する議長候補の承認に反対する意向を表明。他の共和党議員からも捜査に反発の声があがっている。
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トランプ氏は16日の発言機会でこの問題には触れなかったが、次期FRB議長の選考プロセスがまだ終わっていないことを示唆。つい最近までは向こう数週間内に候補者を発表する計画だと述べていた。
トランプ氏はこの日、「(ハセット氏を)失うのは望ましくない」と述べ、どうなるかはまだ分からないと続けた。
今週はロイター通信とのインタビューで、トランプ氏は他の候補者よりハセット氏とウォーシュ氏を優先的に検討している可能性を示唆。「2人のケビンは非常に優秀だ」と述べ、「他にも優秀な人はいる」と付け加えた。
こうした中、米資産運用大手ブラックロックの幹部リック・リーダー氏は、15日にホワイトハウスで目撃されている。FOXビジネスの報道によれば、同氏はFRB議長職に関し大統領や複数の政府高官と面談した。
原題:Trump Voices Reluctance at Nominating Hassett as Fed Chair (2)(抜粋)
