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米ロ・ウクライナが三者協議開始、東部ドンバス地方巡る領土問題が焦点

[キーウ/モスクワ 23日 ロイター] – ロシアとウクライナの和平交渉を巡り、米国を交えた3カ国の高官級協議は23日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで初日の会合を終えた。交渉内容の詳細は明らかになっておらず、協議は24日も継続する。

3カ国の交渉団が一堂に会するのは2022年2月の全面侵攻開始以降で初めて。ロシア代表団は軍参謀本部情報総局(GRU)のコスチュコフ局長が率いており、ロシア軍の攻撃でウクライナが深刻なエネルギー危機に陥る中、和平交渉の核心となる領土問題を中心に協議が行われている。

ウクライナ代表団を率いるウメロフ国家安全保障・国防会議書記は、初日の協議で戦争終結に向けたパラメーターのほか、「今後の交渉プロセスの論理」を巡る交渉が行われたと明らかにした。

ウクライナのゼレンスキー大統領は1日目の協議終了後「ロシアが自ら始めたこの戦争を終結させる用意を整えることが最も重要だ」と対話アプリ「テレグラム」に投稿。初日の協議で結論を導き出すのは尚早とし、「明日の協議がどのように進み、どのような結果になるのか見極めたい」とした。

ゼレンスキー氏はこの日の協議に先立ち、メッセージアプリ「ワッツアップ」を通した記者団とのやり取りで「ウクライナ東部ドンバス地方(ドネツク、ルハンスク両州)を巡る問題が最重要事項になる」とし、協議で領土問題が最優先議題になるとの認識を示していた。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は協議開始前、ドンバス地方の割譲は「極めて重要な条件」と改めて指摘。ロシア大統領府に近い関係筋はロイターに対し、昨年8月にプーチン大統領がトランプ米大統領と米アラスカ州アンカレジで会談した際に合意したとされる内容に基づき、ロシアがドンバス全域を掌握し、ウクライナ東部と南部のその他の前線を現状のまま凍結するという枠組みを念頭に置いていると明らかにした。ロシアはこれを「アンカレジ方式」と呼んでいるという。

ロシアが戦闘停止の前提としてウクライナにドンバス全域の割譲を要求し、米国が和平への圧力を強め、ウクライナが戦争終結に向けた合意を迫られる中でも、ウクライナの世論調査で領土割譲に対する支持はほとんど見られていない。ロシアは外交的な解決を望むとしながらも、交渉による合意が見通せなければ、軍事手段を通してウクライナ侵攻の目標を追求し続けるとしており、交渉は難航する可能性がある。