▽自民が単独過半数うかがう、中道は伸び悩み・国民横ばい・参政大幅増…読売序盤情勢調査<読売新聞オンライン>2026/01/28 23:00

衆院選序盤情勢

 読売新聞社は2月8日投開票の衆院選(総定数465)について、1月27、28の両日、電話とインターネットによる調査を実施し、全国の総支局などの取材を加味して序盤の情勢を探った。自民党は小選挙区選、比例選とも優勢に戦いを進め、単独で過半数(233)をうかがう勢いだ。結成したばかりの中道改革連合は伸び悩み、公示前議席を割り込みそうだ。

 自民(公示前勢力198)は、289の小選挙区のうち、半数近くで優勢となっている。地域別でみると中国や九州などで安定した戦いを繰り広げている。保守地盤の強い富山、鳥取などでは、議席独占の可能性がある。

 自民と連立を組む日本維新の会(同34)は、本拠地の大阪を中心に勢力を保ちそうだが、比例選では苦戦している。自民、維新の与党では、衆院の常任委員長ポストを独占し、各委員会で過半数を確保できる「絶対安定多数」の261議席も見据える。

 立憲民主党と公明党が結成した中道改革(同167)は都市部などで自民に競り勝っているところがあるが、全体的に伸び悩んでいる。比例選では、前回選で立民と公明が獲得した計64議席には届かない見通しだ。

 国民民主党は、公示前の27議席を確保する公算が大きい。自民と中道改革の与野党対決の間で「第3極」として勢力を拡大したい考えだ。

 参政党(同2)は、182人を擁立した小選挙区で苦戦が目立つが、比例選では10議席以上の獲得が視野に入る。チームみらいも比例選で複数議席を得る可能性がある。

 共産党は伸び悩み、公示前の8議席から減らす可能性がある。れいわ新選組(同8)は厳しい戦いで、減税ゆうこく(同5)は党幹部が議席を維持できるかどうかが焦点だ。日本保守党、社民党は苦しい戦いとなっている。

 電話調査は、自動音声による調査で11万7533人、インターネット調査は「Yahoo! JAPAN」のIDを持つユーザーら17万8735人、計29万6268人から回答を得た。一定数の回答者が投票する候補者や政党を挙げておらず、情勢は終盤にかけて変わる可能性がある。

 衆院選には、小選挙区選(定数289)に1119人、比例選(同176)に166人(重複立候補を除く)の計1285人が立候補している。

▽「高市人気」で自民に勢い、中道は「公明票」見通せず…読売序盤情勢調査<読売新聞オンライン>2026/01/29 05:00

応援演説をする高市首相(28日、札幌市で)

応援演説をする高市首相(28日、札幌市で)
各党の選挙区の情勢
支持を訴える中道改革・野田共同代表(27日、青森県弘前市で)
衆院選序盤情勢(比例)

阿部雄太、傍田光路

[スキャナー]

 読売新聞社の衆院選序盤情勢調査で、自民党は単独過半数(233議席)をうかがう勢いであることが明らかになった。高市内閣の高い支持率が復調への追い風になっているとみられる。中道改革連合は現時点では「新党効果」を発揮できておらず、懸命に浸透を図る構えだ。(政治部 阿部雄太、傍田光路)

「私なりの筋」

 高市首相(自民党総裁)は28日、札幌市内のホテルに駆け付けた。北海道5区に出馬した自民の和田義明・元内閣府副大臣の応援のため

支持を訴える中道改革・野田共同代表(27日、青森県弘前市で)

で、立ち見を含む約900人が詰めかけた。前回の2024年衆院選で落選した和田氏は今回、中道改革連合の池田真紀氏と横一線の戦いを演じている。

 首相は「(衆院)解散の大義をほとんどの方に理解いただけていない。でも、これは私なりの筋(の通し方)だ」と理解を求め、自民への投票が政治の安定につながると訴えた。

 自民は、候補を擁立した285選挙区のうち129選挙区でリードし、接戦区も含めると約200で議席獲得の可能性がある。前回自民が3勝にとどまった北海道(12選挙区)や、愛知県(16選挙区)など、野党が強固な地盤を持つ地域でも上積みを狙える情勢だ。各党の選挙区の情勢

「聴衆の反応違う」

 前回選で自民は、党派閥の政治とカネの問題で逆風にさらされ、与党で過半数を割り込んだ。首都圏のある自民候補は「首相の写真が載った公約ビラがすぐになくなる。聴衆の反応が前回と全然違う」と語る。

 読売新聞社の1月の全国世論調査では、高市内閣の支持率は69%に上る。自民候補の大半が内閣支持層の5割超を取り込み、支持の底上げにつなげている。

 日本維新の会は本拠地の大阪では堅調だが、他のエリアでは勢いを欠く。自民と互角の戦いとなっている幹部もおり、自民のような与党効果を得られていない。吉村代表は報道各社のインタビューで「維新がアクセル役となって実行することに大きな意義がある」と述べた。改革の推進役として存在感を高めたい考えだ。

野党乱立

 立憲民主党と公明党が結成した中道改革は全国的に苦しい戦いの選挙区が目立つ。自民と対決する200選挙区のうち、中道改革の候補が優位なのは8選挙区で、73選挙区で自民候補にリードを許す展開だ。10回連続で小選挙区当選を果たしてきた安住共同幹事長(宮城4区)も自民候補と競り合っている。

 中道改革が頼みとする組織票も現時点では、どこまで小選挙区での得票に結びつくのか見通せない。同党の候補の多くは、立民を支援する連合票と、創価学会を支持母体とする公明票を土台に戦う戦略を描くが、ベテラン候補は「期待通りの票が来るかはわからない」と漏らす。

 公明が前回議席を獲得した4小選挙区には今回、中道改革が候補を擁立したが、いずれも自民相手に劣勢もしくは接戦だ。野田共同代表は読売新聞の取材に「結党して間もないので、新党名を覚えてもらうのが課題だ」と語り、巻き返しに注力する意向を示した。

 中道改革、国民民主党、共産党、れいわ新選組のいずれかが競合する選挙区は約170あり、野党乱立も自民有利に働いている。

 前回並みの獲得議席が予想される国民民主の玉木代表は福岡市の街頭演説で「今は謙虚な政権運営だが、過半数を取ると、また国民の声を聞かなくなる」と呼びかけた。保守的な主張で昨年の参院選で躍進した参政党は小選挙区では議席獲得のメドが立っていない。

比例 自民大幅増…中道、維新は苦戦

 読売新聞社が行った衆院選の序盤情勢調査によると、自民党は比例選でも好調だ。前回2024年衆院選で獲得した59議席から大幅に積み増し、今回は、自民が単独過半数を維持した21年(72議席)と同水準の規模の獲得が視野に入る。衆院選序盤情勢(比例)

 内閣支持層の約5割を固め、投票先の態度を明らかにしていない人が5割強に上る無党派層からも約1割の支持を集める。自民は無党派層では、野党に後れを取ることも多いが、序盤情勢での支持では、中道改革連合とほぼ並んでいる。日本維新の会の支持層も約1割を取り込んでいる。

 自民と対照的に、維新は前回選の15議席から減らす情勢で、1桁台に落ち込む可能性も出ている。

 中道改革は比例選でも伸び悩んでいる。前回選で立憲民主党と公明党が獲得した計64議席を下回る公算が大きく、小選挙区選と同様に、合流効果による支持の広がりは見られない。全国の11ブロック別で見ても、四国を除き、いずれも立民と公明の合計獲得議席を下回りかねない状況だ。

 高市政権との対決姿勢を強める中道改革だが、内閣不支持層の5割弱しか固められていない。野党各党の混戦模様も影響し、政権批判票の受け皿になり切れていない。18~39歳の支持は国民民主党の半数程度にとどまるなど、若年層対策も課題だ。

 国民民主は前回選(17議席)並みを見込む。序盤では、24年衆院選や昨夏の参院選のような躍進の兆しはみられない。

 野党では、参政党とチームみらいが伸長しそうだ。参政は前回選の3議席からの大幅増となる可能性が高い。小選挙区に野党では2番目の182人を擁立したことが比例選での支持拡大につながっているようだ。みらいは若年層で支持を広げ、東京ブロックで2議席を固め、3議席目をうかがう。北関東、南関東、東海、近畿、九州の各ブロックでも議席獲得を視野に入れる。

▽高市氏のパーティー券「旧統一教会友好団体が購入」 週刊文春報道<朝日新聞デジタル>2026年1月28日 21時00分

 高市早苗首相が代表の自民党支部の政治資金パーティーをめぐり、週刊文春(電子版)が28日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体「世界平和連合奈良県連合会」やその関係者が、計10万円のパーティー券を購入していた、と報じた。

高市氏事務所「報告すべき新たな接点ない」

 高市氏については、教団と所属議員の関係を調べた2022年の自民党の調査で、パー券収入を含めて接点は公表されていなかった。高市氏の事務所は朝日新聞の取材に、党の調査に「適切に回答を行っており、それ以降も報告すべき新たな接点はない」と答えた。政治資金については「法令の規定に従い、適切に処理していると認識している」とした。世界平和連合からは回答がなかった。

 週刊文春は、高市氏の事務所のパー券購入者などをまとめた電子データを入手したと報道。19年のパー券について、同連合奈良県連合会名義で計4万円の入金記録があったという。12年は関係者3人が計6万円を購入したとした。

 自民は22年9月、所属議員による教団関連団体の会合への出席や寄付の受領、パーティー収入についての調査結果を公表。議員179人(後に180人に)の接点が確認されたが、高市氏の名は公表されなかった。

 高市氏は22年8月、公式X(旧ツイッター)で教団との関係について「徹底的に調べた」とした上で、「選挙応援無し。行事出席無し。金銭のやり取り無し」などと投稿。朝日新聞社の22年のアンケートで、パー券を購入してもらったことがあるかについて「いいえ」と答えていた。