• 財とサービスを貿易赤字は568億ドル-前月は2009年以来の低水準
  • 輸入は5%増加、医薬品の輸入が急増-輸出は3.6%減少
昨年11月の米貿易赤字は前月から約2倍に拡大した
昨年11月の米貿易赤字は前月から約2倍に拡大したPhotographer: Eric Thayer/Bloomberg

Mark Niquette

昨年11月の米貿易赤字は前月から拡大した。輸入が増加に転じる一方、輸出が減少したことが背景。前月の貿易赤字は2009年以来の低水準だった。トランプ政権の関税政策が揺れるなか、月ごとの振れが大きい状況が浮き彫りとなった。

キーポイント
・財とサービスを合わせた米貿易赤字は568億ドル
・前月から約95%拡大
・エコノミスト予想の中央値は440億ドル
・10月は292億ドル(速報値294億ドル)に修正

  関税政策を背景に貿易統計は大きく変動する状況が続いている。特にここ数カ月は非貨幣用金や医薬品製剤の取引が急増してきた。11月も同様の動きとなり、医薬品の輸入が急増する一方、金の輸出は減少した。

  輸入は5%増加。コンピューターや半導体といった資本財の輸入も増加した。輸出は3.6%減少。これらの数値はインフレ調整されていない。

  貿易赤字が11月に拡大したものの、過去数年に比べると水準自体は総じて小さい。赤字幅の縮小は、トランプ政権の重要な政策課題となっている。

  貿易統計は、エコノミストが10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)見通しを固めるうえで材料となる。最新の貿易収支公表前の時点で、アトランタ連銀の予測モデル「GDPナウ」は、純輸出が10-12月の成長率を1.88ポイント押し上げると予測していた。

  インフレ調整後では、財の貿易赤字は11月に871億ドルに拡大し、4カ月ぶりの大きさとなった。

  国別では、中国とカナダに対する貿易赤字が拡大した一方、対メキシコ赤字はやや縮小した。

  統計の詳細はをご覧下さい。

原題:US Trade Deficit Widens From Smallest Since 2009 as Imports Rise(抜粋)