• 今年計画されているトランプ氏の訪中を控え、米中の立場を確認
  • 「素晴らしい」とトランプ氏は自賛、中国の伝え方はより緊張感伴う
トランプ米大統領(左)と中国の習主席(右)2025年10月30日
トランプ米大統領(左)と中国の習主席(右)2025年10月30日Photographer: Andrew Caballero-Reynolds/AFP/Getty Images

Li Liu

トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は4日、台湾を含む貿易や地政学上の懸案について電話で協議した。両氏は今年、対面での首脳会談が計画されている。

  トランプ氏は今回の電話会談を「素晴らしい」と評価し「時間も内容も申し分ない」と発言。中国が今シーズン購入する米国産大豆を2000万トンに増やすことや、石油・ガスの購入に加え「航空機エンジンの納入」についても話し合ったと述べた。大豆については、来シーズンの輸入量を2500万トンとすることを中国側が約束したという。

  トランプ氏によると、両首脳は4月に計画されている訪中のほか、幅広い貿易問題や、ロシアによるウクライナ侵攻、台湾問題も協議した。いずれも「極めて前向きだった」とトランプ氏は述べた。

  一方の中国政府は台湾を巡る議論について、より緊張感のある形で伝えた。中国が自国の領土と見なす台湾についての議論は、習主席が提起した。習氏は特に、台湾への武器売却については「最大限の慎重さ」をもって対処するよう米国に求め、中国政府は台湾の分離・独立を決して容認しないとあらためて述べたと、国営新華社通信は伝えた。

  習氏はまた、米中双方が意思疎通を強化し、相違を適切に管理し、協力を拡大するよう呼び掛けた。

  「小さな善意を大切にし、小さな過ちを犯してはならない」と習氏は述べ、「一つ一つ着実に進め、相互の信頼を築いていくべきだ」と語った。

日中緊張に言及せず

  中国と日本の間で最近高まっている外交的対立に言及がなかったのは、ここ数カ月で関係が改善している兆しだとアナリストらは指摘した。昨年11月に行われた日米首脳による電話会談では、台湾を巡る日中の緊張が議論の中心となっていた。

  エバコアISIの中国マクロ分析責任者ネオ・ワン氏は、「双方の発表内容に共通して前向きなトーンが見られることは、2026年以降の関係にとって良い兆しだ」と述べた。

  新華社通信によれば、習氏はトランプ氏との電話会談前には、ロシアのプーチン大統領とビデオ会談を行っている。

原題:Trump, Xi Discuss Taiwan and Trade Ahead of Planned Summit(抜粋)

原題:Xi Holds Phone Call With Trump: Xinhua(抜粋)