- 2026年の設備投資見通しは市場予想上回る-時間外で株価約7%安
- 投資家はリターンを上回る投資拡大を懸念-アナリスト

米アマゾン・ドット・コムは、2026年にデータセンターや半導体などの設備に2000億ドル(約31兆4000億円)を投じる計画だと発表した。人工知能(AI)への巨額投資が当初の想定以上に回収期間を要し、利益を圧迫するとの懸念が強まり、株価は時間外取引で下落した。
同社の発表によると、25年の不動産や設備に対する投資額は約1300億ドル。アナリストは今年の設備投資額が約1500億ドルに達すると見込んでいた。
アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「既存の提供サービスに対する非常に強い需要に加え、AIや半導体、ロボティクス、低軌道衛星といった画期的な機会がある」と指摘。「2026年にはアマゾン全体で約2000億ドルの設備投資を行う見込みで、長期的には投下資本利益率の力強いリターンを見込んでいる」と述べた。
巨額投資は利益を圧迫する。1-3月(第1四半期)の営業利益を165億-215億ドルと見込んだが、アナリスト予想平均の222億ドルには届かなかった。
アマゾンの株価は時間外取引で約7%下落した。5日終値は222.69ドルだった。年初からは3.5%下落している。
先に決算を発表したマイクロソフトやアルファベットも設備投資が想定を上回った。AIサービスの需要が巨額投資の採算に見合わないとの警戒感から、両社の株価は下落した。
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クラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の10-12月(第4四半期)の売上高は24%増の356億ドルだった。AWSの営業利益は125億ドルとなった。
D.A.デビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏は「ネガティブな反応は、AWSの売上高の増加よりも設備投資の増加の方が大きいことが原因だ。マイクロソフトと同様に、投資家は投資の拡大がリターンを上回っていることを懸念しており、アマゾン、グーグル、マイクロソフトが、必ずしも各社にとってうまくいくとは限らない拡張競争に巻き込まれていると見ている」と指摘した。
原題:Amazon Says It Will Spend $200 Billion This Year on AI Build-Out(抜粋)
