衆議院選挙も今日を含めて残りあと2日。朝日新聞が2日付で報道した「自維 300議席超をうかがう」情勢に大きな変化はないようだ。選挙は水もの。何が起こるかわからない。とはいえ、昨日までの情勢は明らかに自民党大勝の予兆がある。昨日までの選挙情勢を個人的に総括したのが今日のタイトルだ。ありていに言えば立憲民主党の野田代表は、公明党の斉藤代表に騙されたのだ。騙す方も悪いが騙される方はもっと悪い。結局今回の総選挙はなんだったのか。政策で政党でもない。「総理は高市早苗でいいのか、野田さんか斎藤さんがやるべきか、国民の皆さんに決めてもらう。負ければ私は即刻辞任する」。選挙戦初日、高市総理は今回の選挙に賭ける心意気を語気を強めて語った。勝利の目算はあったと思う。だが終わってみなければわからないのが選挙だ。リスクを冒して有権者を挑発した。これで選挙の流れば決まった。
支持率の高い高市政権だが、党内にはアンチ高市の議員はいっぱいいる。でも自民党はそんな“些細”なことには目もっくれず「流れ」に乗った。公約は高市氏の全身を写した写真で飾る。高市総理の写真が飛ぶように売れる。アンチ高市派も総理との近さを強調する。手のひら返し。もともと選挙は仁義なき戦い。細かいことは忘れるのだ。片や中道改革連合(中革連)。立憲民主党と公明党が合体すっるという驚愕のサプライズ。主要メディアをはじめ有権者の多くが戸惑ったことだろう。立憲民主党は原発や安全保障という立党の原理原則をかなぐり捨てて、小選挙区にあると言われる公明党票(1万〜2万票と言われる)に目が眩んだ。反対に比例区リスト上位には公明党出身者がずらりと並ぶ。立憲民主党にとっては比例区での復活の道も閉ざされた。野田共同代表はせめて「高市総理に代わって私が総理になります」と声高に宣言すればよかったのだ。高市氏の覚悟に対抗できたかもしれない。
主要メディアは選挙報道で定評のある朝日新聞の「300超」の予想にショックを受けた。これは中盤の予想だが、後に続いた主要メディアの情勢調査(終盤)はいずれもこれに引っ張られているように見える。朝日の調査担当も驚いただろう。だが、電話調査が2万2353件、ネット調査を含めると総計が34万9120件におよぶデータが描き出した“実勢”を無視することはできない。「300超」の数字がそのまま紙面を飾った。ネットの回答は若者が多い。それと同時に例えばYahooを使う人はここでお金を稼いでいる人もいる。こういう人は「流れに乗る」ことが一つのテクニックだ。高市氏関連の記事や写真を切り取って自分のサイトに貼り付ければ、アクセス数がどんどん増える。これが自民党大勝の機運を作りすもう一つの流れだ。かくしてバーチャル空間を飾った300超の見出しが、リアル空間に反映する。これが現実になったとしても、それが政策や自民党の信任を意味する訳ではない。流れが生んだ“意外性”でしかない。ここに選挙の難しさが潜んでいる。
