- 外交ルートを通じて厳正な申し入れを行った上で声明を発表
- 王外相、ミュンヘン安保会議で高市氏を名指しで批判

外務省は、中国の王毅外相がミュンヘン安全保障会議で日本に関して不適切な発言を行ったとして、外交ルートを通じて厳正な申し入れを行ったと明らかにした。
王外相は高市早苗首相を名指しで批判し、台湾有事を巡る発言は「中国の領土主権を直接侵害し、台湾が中国に返還されたという事実そのものを否定するものだ」と発言した。
また日本には「台湾への侵略と植民地支配への野心が残っており、いまだに軍国主義の亡霊に取りつかれている」などと述べていた。
NHKなどの報道によれば、茂木敏充外相は王氏の発言について「事実に基づいていない。日本は戦後一貫して平和国家としての道を歩み、これからも国際社会の平和と安定に貢献していきたいと考えている」と反論した。
▽「軍国主義の亡霊」、高市首相に中国外相が警告-安保会議で対日批判<bloomberg日本語版>2026年2月14日 at 23:22 JST
- 日本による侵略歴史と靖国参拝、ドイツのナチス時代「清算」と対比
- 「日本国民は極右の過激派にだまされ、引きずられてはならない」

中国の王毅外相は14日、第2次世界大戦中に日本が他国を侵略した歴史を引き合いに、軍国主義に回帰しないよう高市早苗首相に警告を発した。台湾を支持する同氏の姿勢はアジアにとって「非常に危険な展開」だとも非難した。
王外相はドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議で登壇。前日の小泉進次郎防衛相による日中対話の呼びかけを受け入れず、現在の緊張関係を緩めない姿勢を示した。
「日本が自らの過ちを悔い改めなければ、歴史は繰り返されるだけだ」と王氏はけん制。「かつて歩んだ道の先には行き止まりが待っている。再びギャンブルに出ようとするのなら、損失はより早く訪れ、その影響も一層壊滅的なものになる」と警告した。
有事の際に日本が台湾を支援する可能性を高市首相が昨年11月に示唆して以降、日中間では敵対的な雰囲気が強まる一方だ。高市首相の自民党が先週の選挙で歴史的圧勝を収めた背景には、日本が戦後の平和主義から転換し軍備を進めるべきだとする同氏の姿勢があった。
王氏は高市氏を名指しで批判し、台湾に関する同氏の発言は「中国の領土主権を直接侵害し、台湾が中国に返還されたという事実そのものを否定するものだ」と述べた。
王氏は高市氏の発言が「日本の対中コミットメントに完全に違反している」と質疑応答で述べ、「中国がこの挑発を受け入れる可能性があるだろうか。あり得ない」と続けた。
ナチス時代の犯罪に対してドイツが行った「清算」と、戦時の過去や「英霊」をまつる神社に対する日本の対応を、王氏は対比して説明。日本には「台湾への侵略と植民地支配への野心が残っており、いまだに軍国主義の亡霊に取りつかれている」と述べた。
「日本国民が極右の過激派にだまされ、引きずられるようなことがあってはならない」と王氏は述べた。
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原題:China’s Wang Warns Takaichi Over Japan’s ‘Ghosts of Militarism’(抜粋)
▽中国こそが「真の脅威」、台湾が中国外相のミュンヘン演説に反発<ロイター日本語版>2026年2月15日午後 3:48 GMT+9

[台北 15日 ロイター] – 台湾の林佳竜外交部長(外相に相当)は15日、ミュンヘン安全保障会議での中国外相の演説に反発し、「中国こそが安全保障に対する真の脅威であり、国連の平和原則を堅持していると偽善的に主張している」と一蹴した。
中国の王毅外相は14日に演説で、一部の国が「台湾を中国から分離させようとしている」と警告し、台湾を巡る緊張について日本を非難したほか、国連憲章の順守の重要性を強調した。 もっと見る
林氏は声明で、歴史的事実、客観的現実、国際法のいずれから見ても、台湾の主権が中国に属したことは一度もないと強調。
王氏が国連憲章の目的を堅持していると「自慢」し、地域の緊張を他国のせいにしていると指摘した。「実際、中国は最近周辺地域で軍事挑発を行い、武力行使や威嚇の禁止という国連憲章の原則に公然と繰り返し違反している」とし「『言行不一致の覇権主義的思考』を改めて露呈させた」と述べた。
林氏ら台湾の高官はミュンヘン会議に招待されていない。
