▽ウクライナ和平協議、成果乏しく終了 「困難な交渉」も協議継続へ<ロイター日本語版>2026年2月18日午後 8:12 GMT+9
John Revill, Olivia Le Poidevin, Steve Holland

[ジュネーブ/モスクワ/キーウ/ワシントン 18日 ロイター] – ウクライナとロシアが米国の仲介によってスイス・ジュネーブで行った2日間の和平協議は18日、大きな進展なく終了した。両国とも今回の交渉は「困難だった」としたほか、ウクライナのゼレンスキー大統領は、紛争終結に向けた米国の仲介努力をロシアが遅らせていると批判した。ただ、協議は継続され、次回会合が近く開かれる見通しだ。
この日の協議は2時間で終了。前日の1日目の協議は6時間程度行われた。
ゼレンスキー氏はXへの投稿で「困難な協議で今のところ立場は異なる」とした上で、「ロシアはすでに最終段階に達していたかもしれない交渉を長引かせようとしていると断言できる」と非難した。 ゼレンスキー氏の発言後、代表団は会談を打ち切り、日程は示さないまま、今後再び会合を開く意向を示した。
ロシア交渉団を率いるメジンスキー大統領補佐官は記者団に対し「交渉は2日間続いた。昨日はさまざまな形式で非常に長時間にわたり協議を行い、今日は約2時間だった」と説明。「困難だったが実務的だった。次回会合は近く開かれる」と述べた。ただ、具体的な日程は明らかにせず、記者からの質問には応じなかった。
ウクライナ代表団を率いるウメロフ国家安全保障・国防会議書記は、2日目の協議は「集中的で実質的」だったとし、大統領に提出できる決定に向けて双方は作業を進めていると指摘。ウクライナのブダノフ大統領府長官は、交渉は「困難だが重要だった」と述べ、次回協議が近く行われると明らかにした。
ゼレンスキー氏の報道官によると、争点となっているウクライナ東部の領土問題とロシアが管理するザポリージャ原子力発電所の将来について議論が行われた。
ウクライナ当局は、メジンスキー氏の対応が実質的な協議というよりはむしろ歴史的な講義だったと非難。しかしロシア通信(RIA)はその後、メジンスキー氏が公式協議終了後にウクライナ側と2時間にわたる非公開会合を行ったと報じた。
米ホワイトハウスのレビット報道官はワシントンで行った定例記者会見で、今回の協議で「意味のある進展」が得られたとし、次回協議が近く行われるとの見通しを示した。
ゼレンスキー氏はジャーナリストのピアーズ・モーガン氏とのユーチューブでのインタビューで、停戦後の監視体制について交渉担当者らが合意に近づいていると明らかにした。
「停戦直後にどのように監視できるか、あるいは監視すべきなのか、その詳細が全て記された文書をまとめるという結果に近づいている」と語った。
また、領土問題という「痛みを伴う困難な」課題については、両国首脳の会談で対処できるとの考えを示した。
ゼレンスキー氏は17日に公開された米ニュースサイト、アクシオスとのインタビューで、和平交渉を巡りトランプ大統領がロシアではなくウクライナに譲歩を求めていることについて「公平ではない」とし、「これは単なる戦術であって、決定ではないことを願う」と指摘。同時に、トランプ氏による和平の取り組みに改めて感謝し、和平協議を仲介しているウィトコフ米特使らからの圧力はないと語った。
ロシアによるウクライナ全面侵攻は24日に開始から丸4年を迎える。