• 元王子、エプスタイン氏に政府情報を漏らしていた疑いが発覚-BBC
  • 捜査当局に「全面的かつ心からの支援と協力」-チャールズ国王
英国のアンドルー元王子
英国のアンドルー元王子Photographer: Chris Jackson/Getty Images

Lucy White

英国のチャールズ国王の実弟、アンドルー元王子が逮捕された。公務で不正を行った疑い。元王子を巡っては、性犯罪で有罪判決を受けた後に死亡した米富豪のジェフリー・エプスタイン氏との関係について詳細な情報がさらに明らかになっていた。

  チャールズ国王は声明を発表し、この問題について「深い懸念」を表明するとともに、王室は捜査当局に対して「全面的かつ心からの支援と協力」を行うと約束した。

  「この問題は適切な形で捜査され、それによって完全で公正、妥当な手続きが進められる」とし、「はっきり申し上げたい。法で決着を付ける必要がある」と表明した。

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英国のアンドルー元王子Photographer: Kirsty Wigglesworth/WPA Pool/Getty Images

  アンドルー元王子はエプスタイン氏との関係を巡るうわさが長年続いていたが、疑惑を一貫して否定していた。それが逮捕に至ったことで、王室の恥辱は上塗りされた格好になる。英王族の逮捕は、17世紀に内戦に敗れて捕らえられ、最終的に処刑されたチャールズ1世以来とみられる。

  元王子のオフィスに電子メールでコメントを求めたが、返答はなかった。元王子は今のところ起訴はされていない。

  米司法省が1月に公表したエプスタイン氏に関連する電子メールで、アンドルー氏が英国の貿易担当公使を務めていた2001年から11年の間に、エプスタイン氏に機密性の高い政府情報を漏らしていた疑いが判明した。

  英警察は、公務で不正行為があった疑いについて捜査を開始し、60代男性を逮捕したことを確認した。元王子は19日が66歳の誕生日だった。警察は先週、公表された文書により明らかになった公務での不正行為疑惑について分析を進めていると発表していた。

  公務での不正行為で有罪となれば、最も深刻な件には最大で終身刑が言い渡される可能性がある。この罪は、公職の地位を「重大かつ故意に乱用、またはその義務を怠る」場合に科せられると、英検察は説明した。

  米司法省が公表した文書には、元王子が2010年に故エリザベス女王とアラブ首長国連邦(UAE)を訪問した際、エプスタイン氏を擁護していたことを示す電子メールや、貿易担当公使として得た情報をエプスタイン氏および同氏の関係者と共有していたことを示唆する内容が含まれていた。

  若い女性の上で四つん這いになっている元王子の写真もあった。

  元王子には以前も、エプスタイン氏との交友関係に絡む別の性犯罪疑惑が浮上したことがあり、2022年に軍の称号を剥奪され、「殿下」の敬称も返上した。10代の時に元王子との性行為を強要されたとしてバージニア・ジュフリー氏が米裁判所に起こした民事訴訟も疑惑の一つだ。

  元王子は不正行為はなかったとしつつ、金銭で訴訟を解決させた。

  チャールズ国王は昨年9月、ジュフリー氏の死後に回顧録が出版された後、元王子から「王子」を含む残りの称号を全て剥奪した。この回顧録でジュフリー氏は、元王子が「自分との性行為は生まれながら持っている権利だと信じていた」と記していた。それでもアンドルー氏は依然として、王位継承順位で第8位と位置づけられている。

  国王は19日、「この手続きが続く中で、これ以上この件で自分がコメントするのは適切ではない」とし、「一方で、自分とその家族は引き続き職務を果たしていく」と表明した。

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原題:Former Prince Andrew Arrested on Suspicion of Misconduct (4)(抜粋)