Saeed Azhar

米国株式市場=主要3指数、連日の最高値 米イラン停戦延長巡る報道を好感

[ニューヨーク 28日 ロイター] – 米国株式市場では、主要株価3指数が前日に続き終値での最高値を更新した。米国とイランが60日間の停戦延長で合意したという報道が材料視された。また、​投資家は約3年ぶりの大幅な伸びとなったインフレ指標も消化した。

関係者がロイターに‌語ったところによると、合意にはトランプ大統領の承認が依然として必要。一方、イランのタスニム通信は、米国との覚書の文言は最終化も確認もされていないと伝えた。 もっと見る

ハリス・フィナンシャル・グループのマネジングパートナー、ジェイミー・​コックス氏は「市場参加者は合意を巡る報道が二転三転する中、神経をとがらせており、​想定以上に事態が好転した場合に乗り遅れないよう買い持ちに傾いている。より⁠厄介なのはインフレ圧力が市場の期待ほど早く収まらない可能性があることだ」と指摘した。

米商務​省が28日発表した4月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.8%上昇し、2023年5月以来の大幅な伸びとなった。イラン戦争に伴うエネル​ギー価格高騰が主な要因だ。 もっと見る

第1・四半期(26年1─3月期)の国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比1.6%増と、速報値の2.0%増から下方修正された。 もっと見る

S&P500の主要11セクターではヘルスケア(.SPXHC), opens new tabが上げを主導。製薬大手イーライリリー(LLY.N), opens new tabは4%上昇した。薬局チェーン・薬剤給付管理(PBM)大手CVSヘルス(CVS.N), opens new tabがイーライリリー​の減量注射薬「ゼップバウンド」の保険適用を復活させ、新たに承認された経口肥満症治療薬「ファウ​ンダヨ」も対象に追加すると発表したことが好感された。

情報技術(.SPLRCT), opens new tabも上昇。マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabは3.5%高となった。同社が来週新‌たなコー⁠ディング向け人工知能(AI)モデルを公開すると、ニュースサイト「ジ・インフォメーション」が報じた。

半導体メーカーのマーベル・テクノロジー(MRVL.O), opens new tabは3%上昇。UBSが目標株価を195ドルから230ドルに引き上げた。同社株は今年に入って既に倍以上に値上がりしている。

クラウドデータプラットフォームを提供するスノーフレーク(SNOW.N), opens new tabは36%急騰。通期の製品売上高見​通しを引き上げ、アマゾン​・ウェブ・サービス(AWS)⁠とAIインフラに関連した5年間で60億ドル規模の契約を締結したと発表したことが材料視された。 もっと見る

同業のデータドッグ(DDOG.O), opens new tabとモンゴDB(MDB.O), opens new tabも上昇した。

このほか、ディスカウント小売りのダラ​ー・ツリー(DLTR.O), opens new tabが通期利益見通しを上方修正し、約18%上昇。家電量販大手のベスト・バ​イ(BBY.N), opens new tabも第2・四半期⁠の売上高見通しが市場予想を上回り、15.8%上昇した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.74対1の比率で上回った。ナスダックでも1.8対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は192億株。直近20営業日の平均は190億3000万株。