▽米国株式市場=急落、ナスダック4%安 ハイテク株売り込まれる<ロイター日本語版>2026年6月6日午前 5:41 GMT+9

[ニューヨーク 5日 ロイター] – 米国株式市場は主要3指数が大幅安となり、前日に終値ベースで過去最高値を更新したダウ工業株30種(.DJI), opens new tabは695ドル下落して終了した。朝方発表された5月の雇用統計が強い内容だったことで米連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派的な政策に転換するとの観測が強まる中、このところ過熱していたハイテク株が大きく売り込まれた。
この日の売りはここ数週間で急騰していたハイテク銘柄に集中。ナスダック総合指数(.IXIC), opens new tabとS&P総合500種指数(.SPX), opens new tabもこのところ連日で過去最高値を更新していたが、流れが一服した。特にハイテク比率の高いナスダック指数は半導体株指数(.SOX), opens new tabの急落で押し下げられ、前日終値比4.18%安で終了。1日の下落率としては昨年4月以降で最大だった。S&P総合500種指数は2.64%、ダウ工業株30種は1.35%、それぞれ下落して終了した。
フィラデルフィア半導体株指数(.SOX), opens new tabのこの日の下落率は新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)の初期に当たる2020年3月以来、最大。時価総額に換算すると1兆ドル超が消失した。
カーソン・グループ(ネブラスカ州オマハ)のチーフマーケットストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「過去9週間にわたり、テクノロジー株と半導体株を中心に記録的な上昇が見られていたが、この日の取引で流れが一気に崩れた」と指摘。「5月の雇用統計が予想を上回って堅調だったことでFRBの年内の利下げ観測は明らかに後退した。株式市場はこれまでの勝ち組銘柄の売りという形で反応した」と述べた。
ウェルズ・ファーゴのチーフ株式ストラテジスト、クォン・オソン氏はこの日の株式相場について「ファンダメンタルズというよりも、むしろポジショニングに関連する部分が大きい」と指摘。「半導体株は過度に買われていたため、売りが出た」と述べた。ただ、半導体の強気相場が終わったわけではないとの見方も示した。
米労働省が発表した5月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が17万2000人増。ロイターがまとめたエコノミスト予想は8万5000人増、予想レンジは5万人増─12万5000人増だった。雇用が3カ月連続で力強く伸びる中、失業率は4.3%と3カ月連続で横ばいとなり、労働市場が勢いを取り戻しつつあることが確認された。
CMEフェドウォッチによると、金融市場ではFRBが12月の会合で利上げに踏み切る確率は42.7%と織り込まれている。
S&P総合500種の11業種のうち、テクノロジーは5.8%安。一方、生活必需品(.SPLRCS), opens new tabは最も大きく上昇した。
個別銘柄では、半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabが6.2%安。インテル(INTC.O), opens new tab、マイクロン・テクノロジー(MU.O), opens new tab、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O), opens new tab、ブロードコム(AVGO.O), opens new tabなどの他の半導体大手も軒並み値を下げ、7.9─13.3%安。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインが4.1%急落したことを受け、暗号資産交換所大手コインベース・グローバル(COIN.O), opens new tabは7.1%安、ビットコインを戦略的財務資産として大量に保有しているストラテジー(MSTR.O), opens new tabは6.9%安。
▽NY外為市場=ドル上昇、米雇用統計受け 円は160円台<ロイター日本語版>2026年6月6日午前 5:27 GMT+9

[ニューヨーク 5日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。好調な内容となった米雇用統計に反応した。対円では1ドル=160円を上抜け、介入警戒ゾーンとみられる水準に差し掛かっている。
5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は17万2000人増加し、市場予想を大きく上回った。
CMEのフェドウオッチによると、米連邦準備理事会(FRB)は月内の会合で金利を据え置くとの予想が優勢だ。
バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「FRBが政策を変更するハードルは非常に高い」とし、「年末までに利上げが行われる可能性が依然高いと考えているが、状況を見守る必要がある」と述べた。
終盤の取引で、ドル/円は0.08%高の160.15円。
ユーロ/ドルは0.75%安の1.152ドル、ポンド/ドルも0.64%安の1.33ドル。
中東情勢の緊迫化が安全資産の需要を後押しする中、主要通貨に対するドル指数は約0.63%高。週間では1%超上昇する見通し。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは6.63%安の5万9373ドル。週間では19%下落する勢い。
| ドル/円 NY終値 | 160.29/160.34 |
| 始値 | 159.89 |
| 高値 | 160.34 |
| 安値 | 159.84 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1519/1.1523 |
| 始値 | 1.1640 |
| 高値 | 1.1643 |
| 安値 | 1.1518 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場