[ベルザレ(ラトビア) 8日 ロイター] – フランス軍のラファール戦闘機が8日、北大西洋条約機構(NATO)加盟国ラトビアの領空にロシア側から侵入したドローン(無人機)を撃墜した。NATOの東部境界地域で相次ぐ安全保障上事案の新たな事例となった。
ラトビア軍はドローンの発射主体については明らかにしていないが、「ロシアの電子戦の結果として」同機がロシアから侵入したと説明した。
ラトビアのクルベルグス首相はXへの投稿で、今回の事案を巡る「迅速な意思決定と専門的な対応」を称賛した。
フランス軍報道官は、同国軍機が国籍不明のドローンを撃墜したことを確認。NATO当局者は「NATOの抑止・防衛に対する決意と能力を改めて示すものだ」と述べた。
ラトビアのメルニス国防相は記者団に対し、ドローン撃墜の最終判断はNATO司令部が下したと語った。けが人や物的被害はなかった。当局は事前に、東部地域の住民に屋内退避を呼びかけていた。
ドローンが領空に入る前にロシアが電子戦を行っていたことが確認されている。ドローンは0705GMT(日本時間午後4時5分)、国境から約30キロのベルザレ村付近で撃墜された。
ドローンを撃墜したフランス軍機は、NATOの「バルト海航空警備(バルティック・エア・ポリシング)」ミッションの一環で活動している。このミッションは、ラトビア、リトアニア、エストニアが2004年にNATOに加盟して以来、3国の上空を警備しており、ルーマニア軍とポルトガル軍のF16戦闘機も参加している。
このところ、ロシアの隣国の領空に軍事用ドローンが迷い込む事案が相次いでいる。
ウクライナはここ数カ月、バルト海地域を含め、ロシアに対する長距離ドローン攻撃を強化しており、これまでにフィンランド、ラトビア、リトアニア、エストニアの領空に侵入した事例がある。