田島大志

 【アルシャン=田島大志】高市首相は17日、先進7か国首脳会議(G7サミット)の閉幕を受けてフランス東部エビアン近郊で記者会見し、政府・与野党間で議論が行われている食料品の消費税率引き下げについて、「迅速性と十分性は確保してほしい」と語った。減税実現のスピードと、「消費税ゼロ」を掲げた自民党の衆院選公約との整合性の両方に配慮が必要だとの認識を示したものだ。

 この日開かれた社会保障国民会議の実務者会議では、減税を早期に実現するため税率を1%としたうえで、1%分の税収を給付金に充てる「実質ゼロ」の議長案が示された。首相は「議長案を踏まえて調整が進められると考えている。その状況をよく見守りたい」とも語り、議長案への理解をにじませた。

 サミットの主要議題となった中東情勢に関しては、「復興も含め、あらゆる外交努力を積み重ねていく」と語り、戦闘終結後の中東地域の復興に積極関与していく考えを示した。ホルムズ海峡への自衛隊派遣は「現時点で何ら決まったものはない」としたうえで、米イラン間の合意の履行状況を見極める必要があると強調した。