20日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが1週間ぶり高値に上昇。米国債の大量供給が始まり利回りが高水準にとどまる中、ドルは今年に入って初めて3営業日の続伸となった。

薄商いの中でドルは主要10通貨全てに対して値上がり。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.6%上昇し、14日以来の高水準。スウェーデン・クローナは下げを拡大。スウェーデン中央銀行のフローデン副総裁は、欧州中央銀行(ECB)よりも早く利上げする可能性が高いとしつつ、ペースはゆっくりとしたものになると述べた。クローナは、スウェーデンの1月のインフレ指標が市場予想を下回ったことを受けて早い段階から軟調な展開となっていた。合計2580億ドルの米国債入札が今週予定される中、利回りは高い水準で推移しており、それがドル相場を支えている可能性がある。

ニューヨーク時間午後3時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%高。ドルは対ユーロで0.6%上げて1ユーロ=1.2335ドル。対円では0.6%上げて1ドル=107円24銭。一時0.7%高の107円38銭を付けた。