【ニューヨーク=清水石珠実】米誌フォーブスが6日発表した2018年版の世界長者番付によると、米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が初の首位についた。同氏の保有資産額は1120億ドル(約11兆9千億円)と前年比392億ドル増加。年間の増加幅として番付史上で最大を記録し、17年まで4年連続首位だった米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏を抜いた。
ベゾス氏が保有するアマゾン株が高騰していることに加え、ゲイツ氏が慈善活動に多くの保有株を寄付したことが逆転の主な理由。2位のゲイツ氏の資産額は900億ドル、3位の米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は840億ドルだった。
トランプ米大統領の資産額は31億ドルで、順位を17年の544位から766位に落とした。ニューヨーク・マンハッタンの不動産価格下落や、所有するゴルフ施設の売上高減少などが響いた。
日本人としては、39位にソフトバンクグループの孫正義会長兼社長(227億ドル)、55位にファーストリテイリングの柳井正会長兼社長(195億ドル)らが名を連ねた。資産10億ドル以上の世界の富豪数は、前年比165人増の2208人と過去最多となった。