• 米国と北朝鮮が首脳会談の開催で合意、リスク選好が強まった
  • ドルは主要通貨の過半数に下落、雇用統計発表直後の高値維持できず

9日のニューヨーク外国為替市場ではドルがやや軟調。ドル指数は米雇用統計発表後の高値と日中安値との間で浮動した。米国とカナダで力強い経済データが発表され、商品相場が上昇した。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は、雇用統計発表後に0.2%高となった後、0.2%下げる場面もあった。主要10通貨ではノルウェー・クローネ、オーストラリア・ドル、カナダ・ドルといった資源国通貨が米ドルに対して最も上げた。一方で円は最大の値下がり。ドルは主要10通貨の過半数に対して下落。円は主要通貨全てに対して下げた。米国と北朝鮮が首脳会談の開催で合意したとの報道を受けてリスク選好が強まった。

ニューヨーク時間午後4時38分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%安。円はドルに対して0.5%下げて1ドル=106円80銭。ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ=1.2309ドル。2月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比31万3000人増。伸びはブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(20万5000人)を上回った。一方で平均時給は前年比、前月比ともに市場予想を下回った。

欧州時間の取引

欧州時間にはドルが雇用統計を控えて堅調に推移。米朝首脳会談での合意を受けた米国債利回りの上昇に支えられた。一方で円は、欧州時間から主要10通貨全てに対して下落していた。