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50日移動平均線が09年以降で最も200日移動平均線に近づく
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13年の急落分析したストラテジスト、76%の大幅安に備え必要と指摘
チャートのパターンから将来の価格動向を予想するトレーダーには、仮想通貨ビットコインの一段安の可能性を示す多くの指標が見て取れる。ビットコインの50日移動平均線は、200日移動平均に過去9カ月で最も近い水準に下落している。200日移動平均線を下回れば、2015年以来となる「デッドクロス」となり、テクニカル分析を重視するトレーダーにとっては新たな下落シグナルとなる。
仮想通貨投資家の多くはテクニカル分析に従ってはいないものの、ビットコインが昨年12月に最高値を更新した後は、テクニカル指標を重視するプロのトレーダーからデジタル通貨への関心が高まっている。
マーケット・セキュリティーズ・ドバイのテクニカルアナリストで、先物オプション責任者のポール・デイ氏は「2017年末のバブルの動きの後、過去2、3カ月の間に明確な変化があった」と指摘。同氏はビットコインの今後の展開を探る手掛かりとして13年のビットコイン急落を分析。下落トレンドが繰り返された場合、2月後半の高値から76%の大幅安に備えるべきだと結論付けた。これはビットコインが2800ドルに下落することを意味する。