アメリカのいわゆるロシア疑惑の捜査の対応にあたってきたトランプ大統領の弁護士が辞任し、特別検察官がトランプ大統領本人の事情聴取を検討していると伝えられる中、捜査にどのような影響を与えるのか注目されます。ロシア疑惑をめぐっては、モラー特別検察官がロシアとトランプ陣営の間に共謀がなかったかどうかなどについて捜査を進めています。

この捜査をめぐって、特別検察官との間の交渉役を務めてきたトランプ大統領の弁護士のジョン・ダウド氏が22日、NHKの取材に対し、辞任したことを明らかにし、「私は大統領を愛しているし、幸運を祈っている」とコメントしました。辞任の理由について、一部のメディアは、捜査への対応をめぐって、トランプ大統領がダウド弁護士の助言に耳を傾けなかったためだなどと伝えています。

トランプ大統領本人の事情聴取が検討され、捜査が大詰めを迎えているという見方も出る中、トランプ大統領はツイッターで公然と捜査を批判するなど、双方の攻防が一段と激しくなっていて、弁護士の辞任が今後の捜査にどのような影響を与えるのか注目されます。