[ニューヨーク 29日 ロイター] –
 ドル/円
 NY終値 106.42/106.44
   始値 106.55
   高値 106.57
   安値 106.27

 ユーロ/ドル 
 NY終値 1.2301/1.2302
    始値 1.2321
   高値 1.2335 安値 1.2285

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対主要通貨バスケットで小動きとなった。復活祭(イースター)休暇を控え取引が低調で、このところの勢いが無くなった。主要6通貨に対するドル指数はほぼ横ばいの90.062。四半期では2%強値下がりし、5四半期連続の下落となった。

月末、四半期末のポジション調整などに伴い、前日は1週間ぶり高値をつけていた。スコシア銀行(トロント)の首席外為ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「今週の底堅さは来週以降、相当程度みられなくなる公算が大きくなる」と予想した。クレディ・アグリコル(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は、翌日と週明け4月2日は休日の影響で薄商いとなる公算が大きいと見通した。

同日発表された2月の米個人消費支出は小幅な伸びにとどまる一方、新規失業保険申請件数は45年超ぶりの低水準にまで改善した。指標についてセレブリアコフ氏は、特にサプライズは無かったと指摘。「株式相場や貿易面の動向にやや敏感になってもおり、指標で驚く水準はやや高めとなっているのではないか」と語った。ドルは対円で0.33%安。前日までの2営業日で1.4%値上がりしていた。

ドイツの失業指標が予想を上回る内容となり、ユーロは対ドルで上昇した。だが上げを維持できず、直近ではほぼ変わらず。英ポンドは小幅安。良好な景気指標が出たものの、四半期末のポジション調整の動きが重しとなった。ただ、四半期では対ドルで約3年ぶりの大幅高となる勢いだ。カナダドルは対米ドルで上昇した。国内経済指標が予想外にさえなかったものの、株式相場が堅調に推移し、追い風となった。