【ソウル時事】韓国大統領府高官は3日、板門店で27日行われる文在寅大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の首脳会談で、朝鮮半島の「非核化宣言」の採択を目指す方針を明らかにした。同高官は記者団に、「(非核化宣言採択を推進するのは)当然の話ではないか。南北首脳会談の最も核心的な課題は非核化と平和定着だ」と強調した。
ただ、金正恩氏は先に訪中した際、習近平国家主席との会談で、「非核化実現に尽力する」と述べながらも、「(米韓が)段階的で歩調を合わせた措置を取るなら、非核化問題は解決できる」と述べ、非核化に条件を付けた。
これに関連して、韓国大統領府高官は「一部メディアは、完全な核廃棄実現後に制裁緩和や補償措置を取るという方式を『リビア方式』と呼んでいるようだが、北朝鮮は状況が異なるため、そうした意味での『リビア方式』を適用するのは難しい」と指摘した。南北首脳間で非核化の意志を大枠で確認した後、互いに具体的な措置を段階的に取っていく方式にならざるを得ないとの認識を示した形だ。()