[ニューヨーク 27日 ロイター] –
ドル/円
NY終値109.03/109.06
始値 109.30
高値 109.53
安値 108.96

ユーロ/ドル
NY終値1.2128/1.2132
始値 1.2087
高値 1.2133
安値 1.2056

27日のニューヨーク外為市場では、この日発表された第1・四半期の米国内総生産(GDP)速報値が前期比で減速したものの、ドルは
横ばいで推移した。今週は24日に米10年債利回りが心理的節目となる4年超ぶりに3%を突破。インフレ高進や国債増発の懸念から投資家が米債保有を減らす動きが見られた。

この日の相場は比較的落ち着いた動きで、主要6通貨に対するドル指数は0.06%安の91.509。これは1月12日以来の高水準。週間では2016年11月以来の上昇となった。コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの市場アナリスト、オメール・エシナー氏は「市場は大きな動きの後に一息付いているようだ」と述べた。

米商務省が発表した第1・四半期GDP速報値は、年率換算で前期比2.3%増と前期の2.9%増から減速。個人消費が5年近くぶりの弱い伸びとなった。ただ、労働市場の引き締まりや大規模な財政出動を踏まえると経済減速は一時的な現象とみられる。ラフィキ・キャピタルの調査戦略部長、スティーブン・イングランダー氏は「発表された指標からすると、市場はやや失望したと言える。大きな問題は(米債利回りの)3%乗せや背景にある原油価格やインフレ期待が持続可能かどうかだ」と語った。

この日は英ポンドが主要通貨で下落率トップ。一時1%超安の1ポンド=1.375ドルを付けた。 英国立統計局(ONS)が発表した第1・四半期のGDP速報値が前期比0.1%増で、2012年第4・四半期以来の低い伸びだった。ドル/円は一時、2月8日以来の高値となる109.53円に上昇したが、109.03円で引けた。ユーロ/ドルは一時、1月12日以来の安値となる1.205ドルを付けた。終値は1.213ドルだった。