世界最大の交流サイトを運営するフェイスブックのザッカーバーグCEOは、EU=ヨーロッパ連合の議会を訪れて各会派の代表らと会談し、利用者の大量の個人データが流出したことなどについて、対策が不十分だったとして謝罪しました。
アメリカのフェイスブックのザッカーバーグCEOは22日、ブリュッセルを訪問してEUの議会にあたるヨーロッパ議会の各会派の代表らと会談しました。
フェイスブックをめぐっては、ことし、最大で270万人のEUの利用者を含む、最大8700万人の利用者の個人データが流出したことが明らかになっています。
ザッカーバーグCEOは、「われわれは責任を大局的に捉えておらず、過ちだった。申し訳ありません」と述べ、個人データ保護などの対策が不十分だったとして謝罪しました。
またEUが25日に罰則付きの運用を開始する、GDPR=一般データ保護規則と呼ばれる個人データの保護策について、「25日には完全に順守できるようにする。この日以降、サービスを利用し続けるにはEUの利用者に手続きを求めることになる」と述べました。
EU議会の各会派の代表からは、フェイスブックが個人データを広告に使うことや、交流サイトで独占状態ではないかと批判も出ましたが、ザッカーバーグCEOは批判はあたらないなどと繰り返すにとどまりました。