衆院厚生労働委員会の参考人質疑で働き方改革関連法案について意見を述べる、全国過労死を考える家族の会代表世話人の寺西笑子さん。左手前は連合の神津里季生会長=国会内で2018年5月22日午前9時24分、川田雅浩撮影

 連合の神津里季生(こうづ・りきお)会長は「働き過ぎの助長につながる」、全労連の岩橋祐治副議長は「現代の奴隷制度と言わざるをえない」と反対意見を述べた。

 一方、経団連の輪島忍労働法制本部長は「創造性を十分に発揮できるように柔軟な働き方の選択肢を増やす。時代の変化に対応した改正」と評価。法政大の小黒一正教授は「適用されるのは労働者のごく一部。個人の意思で対象外になるように修正もされた」などと述べた。日本総研の山田久理事は「自立的な働き方を増やしていくのは重要。ただ適正に運用されるための措置を講じる必要がある」と指摘した。【神足俊輔】