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米国株が上げを拡大したことが手掛かり、安全資産への需要が低下
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ECB当局者ら、14日が重要な会合になるとの先の報道を確認
6日のニューヨーク外国為替市場では円が下落。対ドルで2週ぶり安値を付け、200日移動平均を一時下回った。米国株が上げを拡大したことが手掛かり。安全資産への需要が低下する中で、スイス・フランもドルとユーロに対して値下がりした。
米株式市場ではナスダック総合指数が最高値を更新。そうした中で円は対ドルで200日移動平均を割り込んだ。
この日はユーロが上昇。対円で6営業日続伸となった。欧州中央銀行(ECB)の当局者らが、14日に開かれる政策委員会が重要な会合になるとの先の報道を確認したことが背景にある。ECBのチーフエコノミストを務めるプラート理事は、来週の会合が資産買い入れ策の終了時期を決定する上で重要になるとの認識を示した。
ニューヨーク時間午後4時59分現在、ドルは対円で前日比0.4%高の1ドル=110円18銭。一時110円27銭と2週ぶり高値に上げ、200日移動平均である110円21銭を上回った。
ユーロは対円で前日比0.8%高の1ユーロ=129円74銭。対ドルでは0.5%上昇の1ユーロ=1.1774ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。
カナダ・ドルは米ドルに対する上げを縮小。ホワイトハウス当局者らが、カナダに追加の経済的制裁を講じる方法を協議しているとの一部報道に反応した。
欧州時間の取引
ECB政策当局者らの発言を受けてユーロは欧州時間から堅調な推移となっていた。イタリア債が下落する中でもユーロが値上がりしたことから、市場の注目が政治情勢からECBの金融政策に移りつつあることが示唆された。
原題:USD/JPY Rises Above 200-DMA as Haven Demand Recedes: Inside G-10(抜粋)
Euro Hits a Two-Week High on Hawkish ECB Comments: Inside G-10