• 金正恩氏の平和への意思「信頼できない」が日本で66.2%、米72.1%
  • 核開発問題解決、「難しい」は日本で65.1%、米は25.8%
Photographer: Ore Huiying/Getty Images AsiaPac

12日に予定されている米朝首脳会談で「朝鮮半島の非核化に向けて決定的な成果が期待できる」と予測している人が米国では21.8%いるのに対し、日本では6.2%にとどまっている。

日本の特定非営利活動法人「言論NPO」が8日、米メリーランド大との共同調査結果を公表した。「米朝首脳会談はどのような結果となるか」との質問に、日米ともに最も多かった回答は「いくつかの問題について進展があるが、非核化への成果にはつながらない」で日本が52.2%、米国では35.9%だった。

  北朝鮮の核開発問題が「いつ解決するか」の問いでも日米で認識に差が出た。日本では「解決は難しい」が65.1%と圧倒的に多かったが、米国は25.8%。「5年後には解決する」とした人は日本が3.2%だったのに対し、米国では25.4%いた。 

一方、金正恩朝鮮労働党委員長の平和への意思を「信頼できる」「どちらかといえば信頼できる」とした人は日本で4.1%、米国は6.6%。逆に「信頼できない」「どちらかといえば信頼できない」は日本で66.2%、米国で72.1%に上り、共になお懐疑的な見方が強い。

北朝鮮が非核化を含む交渉に合意した理由としては、日本では「国連の経済制裁や中国の圧力などが影響した」を挙げた人が39.1%と最も多かったが、米国では「トランプ政権による北朝鮮に対する強硬な姿勢が影響した」の37.5%だった。

調査は18歳以上の男女を対象に日本では5月19日から6月3日、米国では6月1日から5日にかけて行った。