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オートバイ1台当たりの価格は2200ドル上昇へ、関税引き上げで
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同社が吸収する負担は年間で最大1億ドルになる見通し
米ハーレー・ダビッドソンは欧州連合(EU)の報復関税への対応として、同社の象徴的なオートバイの一部生産を米国からシフトする計画だ。トランプ米大統領の通商政策が米企業に影響し始めていることがうかがえる。
ハーレー・ダビッドソンが25日に規制当局に届け出たところによると、EUが米国産オートバイに対する関税を引き上げたことによって、オートバイ1台当たりのコストは平均で2200ドル(約24万1000円)高くなる。同社が価格転嫁せずに自社で吸収する負担は年間で計9000万-1億ドルになる見通しだ。
同社は今後18カ月に海外工場での生産を増やす計画。国内でのオートバイ生産に尽力しているものの、同社には他に選択肢がない状況だ。米市場での昨年の販売台数はほぼ4万台だった。ハーレー・ダビッドソンのウェブサイトによると、同社は米国工場のほか、オーストラリアとブラジル、インド、タイに生産施設を確保している。
原題:Harley-Davidson Moves Some Production Out of U.S. After Tariffs(抜粋)