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サウジアラムコ、4カ月ぶりにアジア向けライト原油価格引き下げ
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トランプ氏は今週、「価格を今引き下げよ!」とツイート
サウジアラビアは8月積みのアジア向けライト原油価格を引き下げた。トランプ米大統領はこれより先、原油相場の安定に向け石油輸出国機構(OPEC)に一段の行動を要請。サウジは十分な供給があることをアピールし、生産を増やしている。
サウジの国営石油会社サウジアラムコはアジアと欧州向けの大半、米国向けのすべての油種を対象に価格を引き下げた。これを受けて、原油相場は下げ幅を拡大した。アラムコが5日に電子メールで発表したところによると、アジア向けアラビアンライト原油の公式販売価格は中東の指標価格に対して1バレル=1.90ドルの上乗せに引き下げられた。2014年7月以来の高水準から20セントの引き下げは、ブルームバーグがまとめたトレーダー4人の予想と一致した。引き下げは4カ月ぶり。
トランプ大統領は4日、「価格を今引き下げよ!」とツイッターに投稿し、米国のガソリン価格下落を後押しするよう一段の行動をOPECに要求した。トランプ氏は1日には、イラン制裁のため同国からの原油供給が減少する状況を補うため、OPECは新たに200万バレルを増産するべきだと述べていた。イランのカゼンプール・アルデビリOPEC理事は5日、トランプ大統領のコメントが裏目に出て価格を押し上げているとし、原油についてツイートするのをやめるようトランプ氏に求めた。
原題:Saudis Lower Most Oil Pricing as Iran Taunts Trump on Tweets(抜粋)