[ヘルシンキ 16日 ロイター] – トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は16日、フィンランドのヘルシンキで首脳会談を行った。トランプ氏は会談後の共同記者会見で、ロシアが2016年の米大統領選挙に介入したと信じる理由はないとし、プーチン氏はこうした疑惑を「非常に力強く」否定したと述べた。
米司法省は13日、米大統領選介入疑惑を巡り連邦大陪審がロシア軍情報部の当局者12人を起訴したと発表。同大統領選で民主党候補だったヒラリー・クリントン氏や民主党のコンピューターネットワークをハッキングしたとされている。
プーチン氏との1対1での会談を終えたトランプ氏は、記者会見で同疑惑などを巡りロシアへの批判めいた言葉は発せず、ロシアが2016年の米大統領選に介入したと結論付けた米国の調査機関を信用しているかとの質問に対しては、中央情報局(CIA)長官からロシアに責任があると聞いているが確信は持てないと回答。ロシアだったと考える「理由はない」とし、「プーチン大統領は今日の会談で非常に力強く否定した」と述べた。
米ロ関係の悪化はロシア側に責任があるのかとの質問に対しても、トランプ氏は「双方に責任がある。米国がばかげていた。われわれすべてがばかげていた」と回答。プーチン氏は敵かとの質問に対しては、「プーチン氏をこれまでに競争相手と呼んだが、彼は良い競争相手だ。競争相手という言葉はほめ言葉だと思っている」と述べた。