投資に関する国際資格の認定を行う世界的な団体、CFA協会が実施する同協会認定証券アナリスト(CFA)試験で、仮想通貨とブロックチェーン(分散型デジタル台帳)が新たに出題トピックに加わることになった。ウォール街に仮想通貨の時代を告げる鮮明な兆候と受け止められる可能性がある。
CFA協会は3段階で実施されるCFA試験について、来年初めてレベル1と2で試験のトピックに仮想通貨とブロックチェーンを加える。2019年の試験の出題範囲は8月に発表される。CFA試験で合格するには各レベルでそれぞれ300時間の学習が必要になるとされる。
仮想通貨やブロックチェーンに対する関心が急速に高まっていることが金融業界での調査などで示されたため、CFAはこれらを出題トピックに加えた。
2018年に入って仮想通貨は大きく下落し、ブロックチェーンが金融システムに及ぼす影響もこれまでのところ限定的なものにとどまっている。ただ、そうした技術はゆくゆく世界の金融システムに大転換をもたらし得るとも一部で指摘されている。
CFA協会の一般教養・カリキュラム担当マネジングディレクター、スティーブン・ホラン氏は「仮想通貨の分野は他の分野よりも速いペースで進化しており、持続性も高まっている」と指摘。「これは一過性の流行ではない」と加えた。
原題:CFA Exam Adds Crypto, Blockchain Topics as Wall Street Dives In(抜粋)