• 大統領は貿易に関して電話で話し合うため外出を中止したと報道官
  • 5日にカナダとのNAFTA協議再開、6日にも対中追加関税発動
トランプ大統領、Photographer: Eric Thayer/Bloomberg

トランプ米大統領はレーバーデーの祝日の3日、貿易問題を巡り電話で話し合うため外出を取りやめた。大統領報道官が明らかにした。トランプ大統領は今週の中国およびカナダとの対決に向け準備を進めている。

この日の午前、大統領専用車での外出に向け報道陣が集められたが、ゴルフウエア姿のトランプ大統領がホワイトハウスから現れた直後に予定はキャンセルされ、報道陣も解散させられた。ホワイトハウスは大統領がどこに行く予定だったか明らかにしなかった。トランプ大統領はこれまで週末の大半をバージニア州北部の自分のゴルフクラブで過ごしている。

サンダース大統領報道官は電子メールで、「大統領は特に貿易など国際問題に関して電話をかけるためホワイトハウスにとどまった」と説明した。それ以上の詳しい内容は示さなかった。

メキシコとの間で合意済みの北米自由貿易協定(NAFTA)改定を巡り、トランプ政権の通商交渉担当者らが進めているカナダ当局者との協議は難航している。先週末、トランプ大統領は議会に対し、カナダ抜きの新たな貿易協定を受け入れなければならなくなる可能性を警告したが、共和、民主共に支持はほとんどない見込みだ。米国とカナダの交渉担当者による協議は5日に再開する予定。

ホワイトハウスは3日、カナダとの交渉に関する質問や大統領の姿勢を支持する議員は両党にいるのかとの問いに回答しなかった。

トランプ大統領は早ければ6日に中国からの輸入品2000億ドル(約22兆2000億円)相当への追加関税を発動し、中国との貿易摩擦を激化させる可能性がある。

原題:Trump Cancels Labor Day Plans as Canada, China Trade Fights Loom(抜粋)