米国の外交官らがキューバなどで相次いで聴覚障害を起こした問題で、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は1日、被害の状況を報告書にまとめた医師の話として、外交官らが「マイクロ波攻撃」を受けた可能性が高いと報じた。
キューバでは2016~17年、米大使館に勤めていた外交官ら21人が、原因不明の聴覚障害や頭痛、めまいなどを訴えた。国務省は昨年9月、米大使館職員の半数以上を帰国させ、その後には在米のキューバ外交官15人を国外追放する外交問題にも発展した。
同様に中国・広州でも、17年末から今年4月にかけて米総領事館の外交官が「異常な音」を聞き、脳に軽度の損傷を受けたことが発覚。少なくとも11人の職員が米国に帰国した。