[ニューヨーク 17日 ロイター] – 米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は17日、中国が関税などの引き下げに向け真剣な協議を行う準備ができ次第、米政府は中国との通商協議に臨む用意ができていると述べた。

カドロー委員長はニューヨークのエコノミック・クラブで、「中国が関税、および非関税障壁を引き下げ、市場を開放し、世界で最も競争力のある経済である米国が中国により多くの物品とサービスを輸出できるようにするために、自由貿易に向けた実質的な協議に向け準備ができ次第、米政府にはいつでも中国と協議を行う用意がある」と述べた。

カドロー委員長はまた、中国の経済改革は誤った方向に向かっているとの認識も表明。米政府は近く追加的に2000億ドル相当の中国製品に対する関税措置の発動を発表するとの見方も示した。また、ムニューシン財務長官が中国側と交渉を行っていることも明らかにした。

米政権当局者は15日、トランプ米大統領は約2000億ドル相当の中国製品に対する追加関税について17日にも発表する公算が大きいと明らかにしている。