• ボルゲンCEOは後任が見つかるまで職務を継続
  • デンマークとエストニアで刑事捜査、米当局も注目

デンマーク最大の銀行、ダンスケ銀行が大規模なマネーロンダリング(資金洗浄)の舞台となっていた疑惑が深まる中で、トーマス・ボルゲン最高経営責任者(CEO)が辞任すると表明した。行内の調査で、最大2340億ドル(約26兆3000億円)の資金洗浄がエストニア子会社を通じて行われていた疑いがあると明らかにした。

ダンスケ銀行は19日、資金洗浄疑惑の調査報告書を発表。洗浄された正確な額は提供できないとしつつ、エストニア子会社に流れたと見られる推定2340億ドルに可能性があるという。この額はエストニアの国内総生産(GDP)の約9倍に相当する。

ダンスケ銀行を巡っては、デンマークとエストニアで刑事捜査が進行中で、デンマークの報道によると米国当局も注目している。2013年にCEOに昇格したボルゲン氏は、後任が見つかるまで職務を継続する。それがどの程度の期間に及ぶかの見通しは示していない。

記者会見場に到着したトーマス・ボルゲンCEO(19日)、フォトグラファー:Freya Ingrid Morales / Bloomberg

原題:Danske CEO Resigns After $234 Billion Tied to Laundromat Scandal(抜粋)