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ゴールドマンがブレーキ、米中に根本的な相違、欧州の本当の敵
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グロース株は瀬戸際、毎年270兆円を代替エネルギーに
大型台風やハリケーン、森林火災といった自然災害をきっかけに、世界的に気候変動への関心が高まっています。国連は代替エネルギーへの積極的な投資を呼び掛ける報告書を出し、今年のノーベル経済学賞を受賞したイエール大学のノードハウス教授は、経済学の観点から温暖化対策は待ったなしだと訴えました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
消費者ローンにブレーキ
ゴールドマンは急成長しているオンライン融資プラットフォーム「マーカス」について、来年のローンオリジネーション目標を引き下げた。同行は消費者向け貸出市場を事業成長の重要分野と位置付けているが、より慎重な見方に傾いている。関係者によれば、マーカスはクレジットサイクルの段階と市場データの変化への懸念を反映している。
亀裂鮮明に
ポンペオ米国務長官は北京で中国の王毅外相と辛らつな言葉のやり取りを交わし、「根本的な意見の相違」があると表明した。王外相は貿易摩擦をエスカレートさせ台湾問題や内政に介入しているのは米国だと非難。「こうした行動は相互信頼を傷つけ、中国と米国の関係に影を落としている。両国国民の利益に全くそぐわない」と語った。これに対し、ポンペオ氏は「中国がとってきた行動を米国は深く憂慮している」と述べた。
新たな挑発
イタリアのサルビーニ副首相は、欧州にとって本当の敵はユンケル欧州委員長と欧州連合(EU)の官僚らだと名指し、予算に制限をかけ開かれた国境を推進していると非難した。この発言を受け、イタリアの国債と株式は急落した。サルビーニ氏は「過去数年間の緊縮政策はイタリアの債務を増やし、イタリアを貧しくした」と述べた。
最後のとりで
米国債利回りの急上昇で、投資家はグロース株を売却するかどうかの瀬戸際に立たされている。モルガン・スタンレーのストラテジストによれば、株価収益率が高いグロース銘柄は金利リスクの影響を特に受けやすい。米国株担当チーフストラテジスト、マイク・ウィルソン氏は7日のリポートで、「グロース株がいずれ金利上昇に屈することになるのは、全くもって理にかなっている」と記した。
地球のために
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、地球が気候変動による壊滅的なダメージを避けるには、世界が2035年までに毎年2兆4000億ドル(約270兆円)を代替エネルギーに投資し、石炭火力発電を2050年までにほぼ全廃する必要があると警告した。困難とコストを伴うが不可能ではないと結論付けている。
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