米政府高官は17日の電話会見で、国際郵便のルールを定める万国郵便条約から脱退する方針だと発表した。中国企業が極めて安価に小包郵便などを米国に配送しているのは米国企業に不当な負担を与えていると批判していた。今後条約見直しを求めて再交渉し、合意に至らなければ正式に脱退する。
条約は1947年に締結された。米メディアによると、中国や発展途上国は69年から、先進国よりも安価な郵便料金が適用されている。
米紙ニューヨーク・タイムズ電子版によると、脱退方針は、トランプ政権が対中貿易赤字の削減を狙って仕掛けている貿易戦争の一環で、対中強硬派のナバロ大統領補佐官(通商製造政策局長)が推進していた。(共同)