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コンテ首相、ブルームバーグニュースとのインタビューで発言
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予算案の実質的な変更「受け入れられず、難しい」
イタリアのコンテ首相は、政府内に予算案を変更する「プランB」の用意はないと主張した。イタリアの予算案を巡っては、欧州委員会や投資家が懐疑的な反応を示している。
コンテ氏は23日、ブルームバーグニュースとローマで行った英語によるインタビューで、欧州委員会委員らと会合を持ち、予算案について説明することを心待ちにしていると表明。予算案の実際の支出ではなく側面に関して微調整する一定の余地があると示唆したものの、実質的な変更に応じるのかとの問いに「それは受け入れられず、個人的には難しい」と回答した。
さらに、予算案の変更に備えた「プランBなど全くない」と言明し、来年度財政赤字は「GDP比2.4%が上限だと私は話してきた。これが上限になると断言できる」と続けた。
イタリア債とドイツ債のスプレッドが400ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に達する見込みはないとも発言した。クレディ・スイスはこの水準に達すれば、イタリアの銀行システムに持続不可能な圧力がかかる恐れがあると警告している。コンテ氏はまた、イタリアはユーロにコミットしていると述べ、同国とドイツの「現在のスプレッドの一部はイタリアのユーロ離脱観測が影響しているとの証拠を持っている」と語った。
原題:Italy’s Conte Rules Out ‘Plan B’ on Budget as He Seeks Dialogue(抜粋)