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英政権内で速やかに合意形成できたとしても日程厳しい-当局者
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アイルランド国境問題で新たな案協議するため週内に再び閣議開催も
欧州連合(EU)と英国が月内に臨時首脳会議を開き、メイ英首相が離脱交渉の合意をつかむチャンスは消えつつあるようだ。首相と閣僚との間で折り合いがつかず、交渉を前進させるための合意が形成されていないと、事情に詳しい関係者が明らかにした。
英国の当局者1人は、速やかに閣内の方針がまとまることへの期待は薄れていると示唆した。早急に閣内が一致するとしても、EU臨時首脳会議があり得るとされる今月下旬まで3週間しかなく、EUと交渉して合意を成立させるには厳しい日程だろうと語った。
メイ首相の報道官を務めるジェームズ・スラック氏は6日、ロンドンで記者団に対し、「幻想に浸るべきではない。まだやるべきことは多い」と話した。閣僚らはアイルランド国境問題のバックストップ条項について新たな案を提示できるよう協議していた。この案について今週再び閣議を開く可能性があると、事情に詳しい関係者が述べた。
原題:November Brexit Deal Hopes Fade as U.K. Ministers Fail to Agree(抜粋)